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2006年09月19日

僕はプー太郎

台風13号も日本海へそれてくれたお陰で、連休中に六甲山を2回歩けました。

台風余波の風を受けながらいつもの登山道をかろやかに登っていきます。

風吹き岩の木陰でイノシシが授乳しているところに出会いました。
咽喉をクックとならしながら母乳に一心に吸い付いています。

六甲では多くの動物に出会えるのも楽しみの一つですが、中でもこのイノシシは六甲山の主のような存在です。
尻尾を振りながらハイカーに寄って来ます。

15年前、ある研修で当日のセミナーを終えた夜遅くに、明朝までに「自分を主役にした動物の童話」を書くようにと宿題に出されました。
そのときに書いたのがこの童話です。


僕はプー太郎

僕の名前はプー太郎です。
今年3月1日に生まれました。
今、3ヶ月と少々です。僕の身体にはとても綺麗な黄色の縞模様が入っています。
これが僕の自慢なのです。
でもこの美しい縞模様もあと3ヶ月です
成人になれば消えますからそれまでです。

僕は岩登りがとても得意です。
僕は六甲山の奥にあるダムの近くで生まれました。
小さいときからこの岩場あるロックガーデンで遊んでいましたからとても足腰が強く、急斜面でも走って登る事ができるんですよ。

僕の家族を紹介します。
お母さん、姉のトン子と妹のプー子そしておばあさんの5人家族です。
お父さんの話はあまり聞いたことがありません。
僕たちイノシシ社会は、どこも母系家族なのです。
僕もあと少しで成人しますから、家を出て一人で生活します。
それまで母やおばあさんからもっといろんなことを教えてもらいます。
特に人間との付き合い方を学びます。

おばあさんの話だと僕たち先祖は人間をひどく怖がりました。
人間といえば僕たちを食ってしまう、とても恐ろしい生き物だと教えられていました。
でもここの岩場の下に住んでいる人間達は僕たちに食事を与えてくれるのです。
初めは何かワナがあるのではと勘ぐり、恐れて近づかなかったそうですが、勇気のある先祖のおばあさんがそこへ行って、たらふく食べて帰ったそうです。
それを聞いてからは皆が行くようになりました。

おかげでここに住んでいるイノシシは皆丸々太っています。
最近では栄養の取りすぎから成人病の問題もでてきました。
でも僕は岩に登ったり、走ったりしていつも体を鍛えています。

そしてイノシシと人間との共存社会を築いていこうと考えています。

1991年5TT(51歳)

六甲のイノシシ.JPG



 

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