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2013年10月29日

No.1332  木村塾やってみよう会  10月度例会

10月21日、第40回「木村塾やってみよう会」が、グランフロント大阪北館の7階ナレッジサロンに会場を移して開催された。
今回の「我が人生(ビジョン)を語る」は、大阪市内にある物流コンサルタント会社 有限会社サードパーティー社長の濱田恵司さん(44)。

大阪市内でメシ屋を営む家に生まれ、小学生の頃から「社長になること」を夢見ていたという。
小学校の卒業アルバムには「オレはレストラン王になる」と書いている。
中学校では陸上部で活躍、高校時代はバイクと遊びに夢中になった。
高校卒業後は西宮市の酒造メーカーに就職。「現代版おしん」のような活発で働きものの奥さんとの出会いもこの時だ。
「毎日が宴会」という独身寮での生活。仕事の傍ら夢中になったのはカーレース。
年間12戦の大会出場で4位にまでなり、将来はプロのカーレーサーを夢見た。
レースは1回出場すると25万円もかかる。そのお金を稼ぐため5年間勤めた会社を辞めた。

儲かりそうな仕事を探して見つけたのが、当時給料が高いことで知られていた佐川急便。
何しろ「地獄の佐川」と呼ばれる会社。勤務時間中に軍歌が流れ、周りは破天荒な個性派ばかり。
濱田さんは水を得た魚のように働き、入社3年目には優秀社員に選ばれた。

夢が現実へ向かう手応えを感じた頃に、阪神淡路大震災に見舞われた。
濱田さんの住んでいたアパートも崩壊。住む家も失くし、カーレースの夢も断たれ、
友人知人の家を転々とする中で自ら救援物資を運んだ。
「復興に対する商売人の意気込みを肌で感じることができたのは貴重な体験でした」と
濱田さんは振り返る。
奥さんとは震災の翌年に結婚した。佐川急便での仕事は順調だったが、
「サラリーマンはどれだけ頑張っても給料に天井がある」。独立起業の道へと舵を切り替えた。

しかし、起業後も波乱含みの経営だった。最初に始めた車の販売代理店では詐欺に遭い、
佐川時代にせっせと貯めた貯金も失くす始末。
次の飲食店を経て、トライしたのが「物流コンサルタント」の会社。
資本金3万円で有限会社「サードパーティー」を創業した。
商売が軌道に乗りかけると「儲け欲」が頭を擡げた。
北海道の高級メロン販売に手を出したところ失敗。3ヶ月で300万円の損失を出した。
大口取引先の売掛金が回収不能になり1,500万円の負債を抱えたことも。
何とか銀行からの融資支援を受けて凌いだが、9年間で180万円程度の内部留保しかなかった。

「何かが間違っている」。
濱田さんが、経営者としての自分のあり方を見直したのは、ある理念経営塾に参加したことだ。
「当社には理念もビジョンも何もなかった。オレのような社長に自分の人生を預けることなんてできない」。
経営理念と人材育成が大事であることに気づいた瞬間だった。
猛勉強を始めた濱田さんは当塾で「BS経営」を学び、いま会社は猛スピードで変化している。

今回の席上で10年後のビジョンを発表された。
サードパーティーの10年後は「10000、1000、100、10、1」。
「10000坪の物流センター」「月間1000社との取引」「取引先のうち100社は海外」
「10人の分身創り」「幸せ度地域1番」だという。
大きなビジョンだ。土台となる経営理念の核は「幸せ度一番」。
さまざまな失敗体験や葛藤を乗り越えた今、「縁ある人(みんな)の幸せを願う人生」へと変化したことが
「経営理念」そして「人生理念」を創った。

最後は「50歳の自分からの手紙」で締めくくった。
18歳の時から濱田さんと共に人生を走ってきた奥さんはこう話した。
「私と結婚して良かったと言ってもらえて嬉しかった。これからもそう言ってもらえる女性になりたい」。

ひたむきに生きて行動力もある濱田さんが、いまひとつ実績を上げることができなかったのは
将来に対して「何とかなる」と漠然と構えていたからではないだろうか。
しかし、ゆるぎない理念をつくり、「10年後のビジョン」を見つけた今、
濱田さんのステージは確実に変わり始めている。
実行力のある濱田さんなら、必ず夢を手にしてメシのタネを蒔く大きな起業家になるだろう。
経営人生のみならず夫婦愛を見るような素晴らしい報告だった。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 儲かると直感すればすぐに行動されるフットワークの良さと男のロマンに満ちたプレゼンでした。小さな起業の一つ一つが経験であり、そこから学ぶことの大切さはお金では買えないものだと感じました。
・ 見極めて変更されていく力、奥様を大切に思う気持ちを持ち続けられるすばらしさに感動しました。多くの楽しいことにチャレンジされる豊かさもスゴイと思いました。
・ 30年前や30年後を行ったり振り返ったりするのがとても良かった。自分だったらどうするかということも考えることができました。未来のビジョンを数値化すること。「なぜ、何をやるか?」が根本的でとても大事なことだと実感しました。
・ 行動し、失敗しても行動する。そして行動する。僕もそうします!
・ 個人の楽しみを充実させることが私には足りていないように感じました。木村会長は「死ぬまで成長することがワシの幸せ」と仰いました。私もそう思います。ビジョンと目標をつなげていかなければ成就しない。改めて日々の実践に愚直に取り組みます。
・ 濱田さんのやる気満々に勇気づけられました。10年後きっと夢が叶うと思います。



 

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