« No.1346 福岡木村塾 第5回セミナー開催 | HOME | No.1348  木村塾パワーアップセミナー 「どうしたら信用を集められるか」 »

2013年11月25日

No.1347  木村塾やってみよう会 11月度例会

11月18日、グランフロント大阪・ナレッジキャピタル7階のナレッジサロンで
第40回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今年ラストとなる「わが人生(経営)を語る」は、堺市にある有限会社エム・カンパニー創業社長の松木克浩さん(43)。
同社は食食肉原料や加工品の輸送を主として近畿一円に運送事業を展開し、創業21周年を迎える。

高校時代から「将来は社長に」と憧れたという松木さん。会社を立ち上げたのは21歳の時。
お父さんの知人から「代行運転で大手食品会社の食肉の輸送をしないか」と声がかかったのがきっかけだった。
高校卒業後、運送会社を皮切りに転職を繰り返していた松木さんに、お金も経営知識も何もない。
あるのは運転免許と「元気」だけ。
それでも、降って湧いたこのチャンス。「これで社長になれるぞ!」と、友人一人を誘い、仕事を請け負った。

そんなバイタリティがクライアントに評価され、仕事は少しずつ増えた。
人員が7〜8人になった頃、「運送免許」の壁にぶち当たる。この免許がないと事業拡大できない。
トラックの台数条件と資本金の許可条件をクリアするため、松木さんは知人から新車を借りてナンバープレートを揃え、東京の親戚を訪ねて600万円を調達。
努力が実り、借金したお金は半年後、親戚に無事返済することができた。

事業が軌道に乗りだすと売上獲得のため夜の接待に繰り出した。堺からミナミへ、北新地へ。
「悪の道(私利私欲)の入り口だった」。夜のステージはドンドン上がっていった。
売上が増える中、一番苦労したのが「資金繰り」。
毎月末の支払になると子どもの積立預金を崩したり、トラック購入の資金を使ったり。

そんな中、幼馴染みから「経営の勉強をしないか?」と誘われたのが日創研のセミナーだった。
この学びで気づいたことは、「小さな成功の上で胡坐をかいて満足している自分の存在」。
心のスイッチが入った。
「呑み屋のステージを上げる前に、仕事のステージを上げて、家族と社員を幸せにせなあかん!」と。

その後もいろんな試練が降りかかった。
最大の事件が、納品先のお客様のレジからお金が消えるというトラブル。
ところが、調べてみると自社に否があることが判明した。
絶体絶命のピンチを救ったのは、「もう一度ゼロから挑戦しましょう!」という
創業メンバーの一人である幹部社員の声だった。
中間管理職の立場で壁にぶつかり退職を考えていた彼は、退職を留まり松木さんを支えた。
「人材育成という、これまでの経営者人生で一番大切なものに気付いた」と松木さんはいう。
事件の顛末は、お客様が新たな運送会社を見つけるまで誠意を持って対応することで解決した。

松木さんは断言する。
「社長が変わると社風が変わる。社風が変わると社員が変わる。社員が変わるとお客様が変わる。お客様が変わると業績が変わる。まず自分自身が成長しないとダメ。最も大事なのは社長の姿勢だ」と。

松木さんと私の出会いは、今から10年ほど前だ。食事の席が隣になったのを機に
企業訪問の要請を受けて今年5月にビジョン策定のお手伝いさせていだいた。
「30期に自己資本3億円に」「無借金にして創業メンバー3名の年収を1000万円に」。
セミナーでは、経営幹部を交えてつくった、そのビジョンを発表された。

来年9月には、目標だった「エムカンパニー物流センター」も実現できるという。
これにより労働時間が短縮され、融通性が効くことでもっとお客様の役に立てる。
もう一つの目標は「エム・カン牧場の分社化」。物流を最大限に活かし
畜産関係のお客様100社の余っている食材をWEB上で販売する市場を創造する。
肉が大好きな松木さんは「外食事業(焼肉店)参入」や、1億円を投資して「海外進出」の夢も掲げる。

若い時には暴走族のリーダーで「やんちゃした」ことも明かした松木さん。
しかし、正しい方向にエネルギーを発散してリーダーシップを発揮すれば、
こんなにエキサイティングな起業家人生が待っているということだ。

何より彼がすばらしいのは、素直なこと。そして、変化に対して果敢に挑んできたことだ。
私と同様、頭で考える前に行動するタイプの松木さんは、何でもやりながら修正し
何度も壁に当たりながら前進してきた。

お金の苦労、そして人の苦労。苦難の連続で辿り着いた志を、
松木さんは『物流を通じて社員・お客様に幸せを届ける』という経営理念に掲げている。
「ゼロからの挑戦」の日々。苦悩と学びの半生、そして将来のビジョンを
いっぱいの笑顔とパワー全開で語った。
立ち見が出るほど大入り満員の会場は、鳴りやまない拍手に包まれた。

今年の「やってみよう会・我が人生を語る」の大トリを飾るにふさわしい発表となった。
次回「やってみよう会」は12月1日の六甲縦走。1月は目標設定発表を予定している。

IMG_0038matus11.jpg IMG_0039mstsu11m.jpg

☆いただいたアンケートより抜粋

・ 人は二通りしかない。「やる人」と「言い訳する人」という話が胸に突き刺さりました。
・ 中間経営決算書にびっしりと書かれている数字や幹部社員の育て方など松木さんに学ぶことがたくさんありました。スタッフを正社員にこだわっている姿勢も見習っていきたい。
・ これほど強い絆を感じる会社は本当に初めてです。理想と現実が違うことが多い中、築き上げられた紛れもないすばらしい仲間、会社を見て感動しました。
・ 素直さと金銭感覚の強さがまず基本になっていると感じました。たえず気付きを求められ、変わっていかれる姿がステキです。人を大切にされるのが今につながっていると思います。
・ 人を育てるには、ごちゃごちゃ言わずに何かあったらケツを拭く。それくらいの考えで商売していかないとアカンと思いました。
・ 人、もの、金の逆境を乗り越えた人だからこそ言える強さ ! 自分自身に喝が入りました。
・ とことん素直であることは、たくさんのチャンスをつかめる。徳がいっぱいあると感じました。
・ 人の器を感じる素晴らしいお話でした。ピンチをチャンスに受け止め困難に挑んでいきます。
・ 経営は『言葉』×『算盤』だと実感しました。松木社長の経営はまさしくそれを体現されている。素晴らしく思いました。



 

Copyright (C) 2015 KimuraKatsuo.com committee. All Rights Reserved / Powered by Genius Web