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2014年06月03日

No.1444 名古屋木村塾 第8回セミナー開催

5月24日、「ウインクあいち」にて第8回名古屋木村塾を開催した。
今回はBS経営を深めるため「決算書で経営診断」をテーマにお話させていただいた。

決算書にはご存じの通り、PL(損益計算書)とBS(バランスシート)がある。
PLが1年間の経営内容を表す成績表であるのに対し、
BSは創業以来の会社の体力をチェックする健康診断書のようなものだ。
経営分析を行う際にはとくにこのBSが必要となる。

冒頭、そんな決算書の読み方や、経営状態を測る財務指標(ROE、ROA)などについて簡単に解説した上で
塾生のNさんにご協力いただき、自社の決算書の内容をオープンにしてもらった。

食品販売業を営むNさんの会社は創業50年。法人化してから20数年になる。
自己資本は2億円で自己資本比率は70%。無借金経営を目標に頑張ってこられただけあってすばらしい数字だ。
ROE(自己資本利益率)は1%という。

会場ではこの数字を元に解説させていただいた。
その中で、とくに強調してお伝えしたのは、「資金調達」に対する考え方だ。
中小企業経営者にはNさんのように無借金経営を目指す方が多い。

借金と資金調達の違いは何だろう?
私は、クルマや家を買うとか私利私欲のために使うお金は「借金」だが、
会社の設備投資や人財育成などに使うお金は「資金調達」だと解釈している。
従って、ビジネスにおいては無借金にこだわるよりも、
臨機応変に資金調達して事業運営する方が、経営者として適切な判断であると考える。

一方、ROEは「積み上げた自己資本をいかに有効に活用して利益を上げたか」を見る指標だが
これが1%というのはちょっと寂しい。
20数年間をかけてつくった自己資本も、ほとんど活用していないということになる。
経営とは変化対応業なのに、これではせっかくのチャンスも逃してしまう。
私が株主ならば黙ってはいない。
ROEやROAは株主視点で捉えた指標だが、
こういう視点で経営を分析すると、企業の将来性や抱えている問題点が見えてくる。

2人の息子さんがいるNさんは60代半ば。まだ15年は現役で頑張れる。
ROEを10%になるように経営すれば、自己資本は複利計算で14年後には今の4倍の8億円になるだろう。
その一部を資金にして、もう一つ新しいビジネスを立ち上げることも夢ではない。

セミナーでは先月「メシの種探しツァー」で訪れたセブ島の現況もお伝えした。
熱く燃えた90分。今回も新メンバーにたくさん来ていただいてうれしい。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 自己資本を厚くして、運用する力を付けること。日本という国のブランドの強さも分かりました。参加してよかった。
・ 資金を運用する力。ビジョンの大切さ。あらためて肝に銘じます。
・ 売上に意識が行っていた自分に気付くことができて良かった。大事な事はお金をいくら残すかという視点。BSを意識して経営するように心がけます。
・ 人のせいにしない。全て数値化する。人がいる限りビジネスチャンスがある。会長の行動力、会社訪問の数々。あらためて凄い! 大切だと思いました。
・ 株主視点を持たない会社は伸びないと気付きました。資金を引き出す力を磨かないといけない。そのためにも夢のあるビジョンとビジョンの共有が必要ですね。
・ 主人の会社で経理を担当しています。お話を聞いて私も勉強を続け、主人の話をもっと興味を持って聞きたいと思いました。
・ 株主視点を持つこと。ビジョンで律する。大きなビジョンは自らにプレッシャーを与えるということですね。



 

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