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2014年08月26日

No.1485 「木村塾やってみよう会 」8月例会

8月18日、グランフロント北館7Fナレッジサロンにて第50回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今回の「我が人生を語る」は、高級ブランド腕時計のネット販売でトップに立つ潟uルーク代表取締役の青松敬介さん。

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1971年生まれの43才。島根県益田市出身で4人兄弟姉妹の次男坊。私の通った益田中学校の後輩でもある。
益田ではお父さんが建てたビルの1階でお母さんが焼肉を、2階でお父さんが麻雀店を経営。
ご両親だけでなく、祖母さんや兄上、姉上もこぞって早くから商売を始めたという起業家一家だ。
兄上はゴルフ用品のネット販売で業界首位の実績をもつ潟潟Aルマックスの青松勇介さん。

子ども時代は「学校の勉強は大嫌いでした。外向的で血気盛んな親や兄姉とは違い、
私だけが内向的な性格で友人づくりも苦手でした」と話す。
農業高校卒業後、大阪に出て銀行に就職した。バブル全盛期で同期は180人。
「高卒でも金融機関に就職できる時代でした。その後、バブルが崩壊したので、
もし大学に行っていたら金融機関に勤める機会はなかったでしょう」。運の強さを物語る。

貸付係を経て19才で外回りを担当。180件の取引先を回り「将来、自分も社長に」と夢を描いた。
しかし銀行では「業績ビリのダメ社員」。わずか3年半で退職。ただ、その間に数字のセンスが磨かれた。
また、多くの経営者と接して「成功する社長は仕事が好きで従業員を大切にする。
潰れた会社の社長は派手な生活を好み、早期に引退して楽隠居をしたがる」など、シビアに分析した。

次に勤めた人材派遣会社もすぐにギブアップ。「学校でも会社でも親にも褒められたことがなく、
21歳までは成功体験なしの人生でした。全部、会社のせい、人のせいにしていました」
そんな中で、初めての成功体験となったのは結婚。22歳で憧れの先輩だった、奥さんと結ばれた。
「このままでは妻を幸せにできない」と初めて人生にスイッチが入った。

3度目に入った創業間もないベンチャー企業で、青松さんは本領を発揮する。
アイデアマンの社長が次々に打ち出す無理難題の要求に挑戦。
「やったことないことしか、やらない」を信条とし、誰よりも早く出社して誰よりも遅くまで働いた。
ハリウッドスターを使った広告制作に立ちあうなど稀有な体験も。
「有能な社員が大勢いましたが、超ハードな職場で私だけが楽しみながら仕事をしていたと思う」と振り返る。

1999年に退職。国庫金を借り、布施駅前のマクドナルドの2階店舗で奥さんと漫画喫茶を開業した。
当初、月商は60万円ほど。経費を差し引くと20万円しか残らない。そこで考え付いたのが不要本のネット販売。
1冊100円の中古本が、セットしてシリーズ本として売れば300〜500円になる。
足りない本をブックオフで買い集め、ネットで売ると売上も荒利も店舗を上回った。
しかし、労働集約型ビジネスで生産性が悪い。
もっと効率よくできるビジネスはないかとスタートしたのが「やったことない」新品時計のネット販売。

「経験もないから販売ルートも何も分からない。電話帳で卸業者3000社に1件1件電話をかけました。
大型カメラ店に出入りする業者の後を付けたり、ゴミ箱に捨てられた伝票を拾って仕入れ先を探したりしたことも」。

努力が功を奏して2000年、仕入れた7000円の腕時計「セイコー・ファイブ」4本をヤフー・オークションで販売。
その売上でパソコンソフトを買って本格的にネット販売を開始。
2003年にヤフ・オクで漫画喫茶を売りに出すと400万円で落札され、現在の会社を設立した。

設立から11年。新品時計のネット販売では日本一の実績を誇り、年商25億円、自己資本5億円の実績を打ち出す。もちろん道程はトントン拍子ではなく、幹部の大半が辞めてしまったこともある。
「私だけががんばり過ぎて後ろをみたら誰もついて来ていなかった。人財研修には力を入れていたのですが、理念が浸透していなかったのです」。
その理念のキーワードは、「感動」と「成長」。
お客様に利益と感動を届けするためには、社員の自己成長が欠かせない。
「経営者は社員に自己成長のチャンスと環境を用意すること。今は社員にチャンスは自分で取りに来なさいと言っています」。

第2創業期の今、ドメインを世界に広げて海外展開し、2020年には、現在のブランド時計やバッグの販売を含めて
9つの事業を立ち上げ、売上100億円、経常利益10億円という目標を打ち出している。

「2勝8敗。失敗を繰り返して人は成長する」「どうするかより、誰に任せるかが大切」。
旅好きでパックパッカーとして世界中を旅する青松さん。フェイスブックでつながる約900人の友達のうち3分の1は外国人だ。
「いつも周りに”悔しい”と思える友人を置いて、悔しさの中で成長して歩んでいきたい」。

青松さんはまさに「やってみた」人、「カタチを変え」「新しいメシのタネを創ってきた」起業家だ。
私とも共通点が多いが、その最たるものは学校の勉強をしていないということ。
それでも、青松さんはスケールの大きなすばらしい起業家になった。
なぜか。それは「やったことのないこと」を「やってみた」からだ。
そして、自分よりも優れた人を周りに置き「任せる」「託す」。
起業家は理念とビジョンをつくり、新たなチャンスに挑戦することだ。

リクルートの創業者の故・江副浩正によってつくられた同社のかつての社訓に、こんな言葉がある。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」と。
変化にチャレンジすれば、人はだれでも成長できる。

毎回、立ち見の出る人気の「やってみよう会」。今回初めて広いプレゼンラウンジに場所を移して開催した。スポットライトを浴びて、晴れやかな表情で語り終えた青松さんに万雷の拍手が送られた。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 青松氏のすばらしい起業家精神。経営者のあり方に感動しました。まるで木村会長の化身のよう。ものすごく刺激を受けました!
・ どんな状況でも起業家になれる事ができる。自分でもやってみようと思いました!
・ 先日、スペインに留学していた友人に「日本人は将来何になりたいか?と聞かれたら、職業で答える」と聞きました。しかし、大切なのはまさに木村会長や青松さんのおっしゃる「ビジョン」「どんな人生を送りたいのか」。この二つを見つけたいと思いました。・ 「やったことないことしか、やったことない」→「やればできるようになる」→「だれにでもできることは自分にもできる」。肝に銘じてさらに頑張っていこうと思いました。
・ 同世代の青松社長のお話に猛烈に刺激を受けました。
・ まさに億単位の価値あるお話! 私も必ず青松さんや木村会長のように全力で生きて結果を出します。
・ 社員に尊敬され続けるように社長はより以上に働く! 尊敬する社長の元で働ける社員さんは幸せですね。
・ お客様のニーズにマッチしなければ数値は落ちていくという言葉か印象的でした。いつの時代も変化に対応できる自分であることで成長できるのだと思いました。
・ 起業家の魂に触れることができてものすごく感動しました。常に新しいことへの挑戦する。それが自己成長につながるということ。私自身も本気でチャレンジする人生を歩んでいきたいと心から思います。
・ 素晴らしいお話で感動しました。21歳まで成功体験がない。結婚した事が初めての成功体験という事。幸せな人生のスタート。これからも自然体で自分自身にプレッシャーをかけながら頑張ってください。
・ 人生を真剣に生きる人になりたいと思った。ビジョンがないと言い訳の人生になると聞いて自分のことだと気付かされた。
・ 自ら機会を創り、自ら成長する環境をつくっていけるようになりたいと思った。仕事の中にこそ、自分の成長がある。しっかりとビジョンを持ち、それを目指していきます。
・ 起業家とは新しい事にチャレンジし、得た利益は次の事業に投資する。勉強した人ができるのではない。やった人ができる。経営の数値化。自己資本に厚みが出来ると新しいビジネスチャンスが見える。任せる=ビジョンと理念を共有する。
・ 大変なアイデアマンで経営者として素晴らしいですが、それにも増して人格的に素晴らしいと感動しました。
・ 社会人になったばかりの私にとって、これからの人生を歩む上で役に立つお話でした。これからも経営者の話をたくさん聞いて後悔のない人生を送りたいです。
・ 話に吸い込まれました。不思議な力を与えていただいたような気がします。
・ 息つく間もなく素晴らしいお話でした。学歴ではなくやる気が大事なこと、よく分かりました。強みと弱みの分析をつきつめたという話、バブル8年周期説、面白かったです。
・ 上手くいく社長と、いかない社長の要素、面白かったです。数々の挫折を経験しながらアイデアと行動力で事業を大きくされていて勇気とパワーをいただきました。全てを数値化する。目標に没頭する。理念、ビジョンを語る。勉強になりました。



 

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