« No.1588 2015年4月度 実践目標の進捗報告 | HOME | No.1590 広島木村塾 第4期 第2回セミナー開催 »

2015年05月07日

No.1589 木村塾 やってみよう会 4月例会A

4月28日大阪駅前第2ビルにて第62回「木村塾やってみよう会」を開催。
今回の「我が人生(経営)を語る」は、大阪市天王寺区で不動産業を営む
A.M.コーポレーションの社長、茂山富寶さん。

11193307_764131723702931_9199515505402223159_n%96%CE%8ER5.jpg

茂山さんは1975年、大阪で韓国人2世のお父さんと日中ハーフのお母さんの間に生まれた。
韓国から渡って来たお祖父さんは一代で財を成した実業家だ。
しかも、直系の長男。お祖父さんには「医者になれ」と言われ、一族から寄せられた期待は、
半端じゃなかった。その大きさは「富に寳(宝)」という名前からもうかがえる。

そんなプレッシャーをものともせず、茂山さんはのびのびすくすくと成長、
少年時代は元気で明るい、お山の大将だった。

運命を大きく変えた出会いがいくつかある。
最初は中学時代の同級生「食野君」。東大を首席で卒業し、台湾大学へ留学した秀才だ。
勉強の苦手な茂山さんは食野君を「お兄ちゃん」と呼んだ。
中学2年の時、そのお兄ちゃんに言われた。
「茂ちゃん、高校行くの?」
「どこか行けるやろ」。軽く考えていた茂山さんだったが、テストを受けてみると惨敗。
お兄ちゃんは茂山さんの家庭教師をすることになった。

「その時のお兄ちゃんの言葉がすごいんです。『勉強の前に部屋の掃除や、環境が大事や』と。
そして『これからの時代、大学に行っとかんと時代に取り残されるで』と。同級生です(笑)」
クラスでビリに近かった茂山さんの成績はみるみるうちに30番台になり、20番台になり、
希望校への進学を果たした。

高校時代はアメフトに熱中、卒業後にはアメリカに留学してホームスティも体験した。
ところが、なんと現地で「やんちゃして」警察のご厄介に。
ホストファミリーのマザーは警察官。
「これは怒られるな、日本に強制帰国か、と思っていたらホストマザーが迎えに来るなり、
笑って『体大丈夫か?』と。本当に悪いことしたなと反省しました」

自由奔放に育てられたが、ご両親は茂山さんが大学を出て家業を継ぐことを期待した。
当時、お父さんは不動産屋を経営、お母さんも飲食店を8店舗ほど展開していた。
しかし、アメリカから帰国した茂山さんは大学に進学しなかった。
「それなら家も継がせない。家を出て行きなさい! 」。激怒するお母さん。

就職を決意し求人誌を見て受験したのが、UBIの前身、関西ホームだった。
「最終面接で社長に会いました。『真面目に仕事をするので土日はアメフトの練習に行かせてほしい。
日本一を目指しているんです』と言うと『よっしゃ、採用や、明日から来れるか』 と(笑)」。
これが茂山さんと私との初めての出会いだ。
そして当時、兄貴分だったのが現UBIの竹内社長。

関西ホームでは3年間勤務。その間に不動産仲介ビジネスのノウハウを学んだ。
退職後、経営者の道を目指して上京。親戚が経営するリフォーム会社に勤務した後、
2005年、帰阪して不動産仲介とリフォーム業で独立した。

しかし、それからは苦難の連続だった。
私生活ではご両親の相次ぐ死。自宅が火事になって家財のほとんどを失った。
順調に成長していた会社も、ある時不渡り手形を出してしまった。
「いろんな人に支えてもらってきた、感謝の心が薄らいでいた時だったのかもしれません。
一所懸命してきたのに、なんでやと。自分自身の贅沢を忘れて不平不満の嵐が吹き荒れました。
しかし、母が亡くなる前に約束したんです。会社は絶対に潰さへんと」。

考えあぐねて古巣の先輩である竹内社長に相談すると、事業再生の支援を受けられることに。
「本当に涙が出ました。今思うのは、自分自身で人生を切り拓き、進んできたつもりでしたが
本当にいろいろな人に手助けしてもらってきたなということです。
だからこそ、自分も困っている人がいたら助けるんだと」。

BS経営を学び始めたのもこの頃だ。
「また勉強させていただこうと木村会長を訪ねた時に、質問されたんです。
『自己資本なんぼにするんや?』と。『は?2000万、いや3000万ですか?』
『何を言うとるんや!1億円にせぇ!』『はい!わかりました!! 』。こんな感じでした」

再びUBIを訪れ、竹内社長からアドバイスを受けてBS経営を実践。
不動産仲介業から脱皮して「不動産事業」へとカタチを変えることで難題を突破した。
創業から10年。茂山さんは私と約束した通り今期で自己資本1億円到達した。
茂山さんは言う。
「人生の先輩の言うことは素直に聞くことです。勉強するとかそういうことじゃない、
素直に聞くことです」。

最後にA.M.コーポレーションのビジョンを発表した。
「10年後は自己資本10億円。スタッフさんや社員のみんなが安心できる会社にします。
自社物件を10棟、24時間対応、受け手サイドに立ったクリニック付き高齢者向けサービス施設
を展開して地域に貢献する。そんな会社を目指して挑戦し続けます」

笑いあり、涙ありの素晴らしいお話だった。

経営力というものは、親からもらったお金や宝くじで当てたお金では身に付かない。
自らが工面し、苦しんで積み上げたお金だからこそ身に付くものだ。

ちなみに、関西ホームから20人ほどの社員が独立したが、茂山さんの会社が一番伸びている。
それは、彼が「一人当たりの自己資本」を物差しにしたBSビジョンをつくったからだ。
ちなみに、BS(自己資本)は「売上が上がった結果」として貯まるものではなく
「貯める目標を立てる」ことで貯まるもの。
そのために売上げの方法を考える。つまり、事業形態を根本から変えるくらいの覚悟が必要だ。

聞き終えて感動の言葉や質問が飛び交う中、茂山さんのこの回答が光っていた。
「日本にはいろんな仕事があるじゃないですか。何でもできるじゃないですか。
僕には見栄はありません。でもプライドはあります。だから、家族や社員を守るためなら、
何でもやります」

IMG_0895%96%CE%8ER3.JPG 11182318_764131960369574_4864786894223677719_n%96%CE%8ER4.jpg

☆いただいたアンケートより抜粋

・ いろんな方の人生を聴いて、いつも思うのが「人との出会い」が人生を左右しているということ。良い出会いを引き寄せられるように自分自身も磨いていきたいと思います。
・ 質問に対する回答で「何でも選んでいる場合ではない。何でも働こうと思えば仕事がある」とのはっきりした言葉に感動しました。
・ 心の底が湧き上がるお話に感動しました。沢山のエネルギーを頂戴しました。
・ 「見栄を捨て、プライドを持つ」。自分はまだまだ見栄が捨てきれず、それが足かせになっていると改めて気付きました。自分が恥ずかしいです。明日につなげます。
・ 何事にもポジティブ。ビジョン目標が明確で達成に向けてパワフルで、勢いのある方だと思いました。すばらしい人との出会いが幸運につながったのだと思います。
・ ぶれていた自分の気持ちがシャンとなりました。守るものがあり目指す目的がしっかりしている。それが、成功の秘訣ですね。清々しい気持ちになりました。
・ 関西ホームのOBとして20期、10億。必ず達成してください。
・ どんな事からも逃げず、真っ直ぐに生きてこられた結果が今の茂山さんなのだと!
すべてのお話。言葉に想いが乗っているので引き込まれました。
・ 人との出会いを全て生かしている茂山さん。人生最大の苦境、逆境が茂山さんを大きく変えたのですね。親の死や生涯から、これからのビジョン、受ける側からの医療や福祉施設クリニック。頑張ってください。
・ 覚悟を決められたのはお母様との約束だと思いました。ご家族、仲間を守ることが源。「愛情」溢れる茂山さんの大ファンになりました。



 

Copyright (C) 2015 KimuraKatsuo.com committee. All Rights Reserved / Powered by Genius Web