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2015年06月30日

No.1616 2015年6月度 実践目標の進捗報告

梅雨明けが待たれるこの頃だが、一足早く常夏の国・カンボジアから実践目標の進捗をご報告する。

お陰さまで6月もすこぶる健康で、講演や企業訪問に東奔西走の毎日を過ごさせていただいた。
トピックスは、中国・大連での飯の種探しツアーと現地初開催となった大連木村塾だ。

4年前ぶりに訪れた大連。
その間、中国経済の発展とともに大連の街は新幹線の駅ができ地下鉄が開通するなど
大きく様変わりしていた。
驚いたのはそれだけでない。
中国本土の中でも大連はとりわけ親日的な都市だが、
市街地には日本語を教える職業訓練校が人気を博し、
日系企業に勤めたり日本での就労を志望したりする若者たちが後を絶たない。

その理由は歴史によるところが大きい。
大連は日露戦争後、ロシアに代わって日本が中国大陸で統治し始めた初めての都市。
日本はここに満州鉄道の本社を置き、上下水道・電気などインフラを整備した。
日本に統治されていたにもかかわらず、現地に人たちにとって日本人は
命をはってロシアと闘い、街の経済基盤をつくった人たちでもあったのだ。
そして、100年を経た今もこの地に根を張る邦人たちが現地の人たちと信頼を構築し、
よきビジネスパートナーとして良好な関係を保っているということの証でもある。

初開催となった大連木村塾では、在留邦人のみならず大連の人たちが大勢集まってくださった。
皆さんのあまりの歓迎ぶりと熱い視線に、震えるほどの感動を覚えた。
こうしたことは、やはり現地に来てみなければ分からない。

開催に当たっては中心屋の斎藤社長、社員の王さん、通訳兼ガイド役の査(チャ)さんほか、
現地のたくさんの方々に本当にお世話になった。
関係者の皆様に心からの感謝の意を表明すると同時に、
海外を訪れる私たちの一挙一動が、日本とその国との明るい未来を築くのだということを
忘れてはならないと思う。

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☆では、私の6月度 目標進捗報告を。

・心(学び)
読書 50/100冊
英会話 60/100回
写経 3810/4000枚

・技(ビジネス)
飯の種探しツアー5/3回
企業訪問 60/100社
海外 5/7回

・身体
禁酒 120/200日
トレーニング 80/150回
万歩計 257/500万歩
登山 11/10回、
25階段昇り 190/200回

2015年06月29日

No.1615 岐阜木村塾 第4回セミナー開催 

6月24日 岐阜木村塾 第1期の最終回となる第4回セミナーは企業訪問からスタート。
ご紹介者の税理士・中野さんと峯本塾長、事務局長の中山さん、藤井さんとご一緒に
向かった先は岐阜県加茂郡白川町にある潟gーホー。
新幹線・名古屋駅から車で約2時間。白川町は人口1万人、古くから木材産業が盛んな地域で
東濃桧の産地で有名だ。

同社は創業90年、桧を中心とする社寺建築材の製材加工品製造のほか輸入木材を販売する。
3代目の藤井実社長は54歳。会社設立からは34年で現在36期。
決算書を見せていただくと、すばらしいBSを築いておられる。
斜陽産業といわれる林業でも経営次第でこのようなすばらしい業績がつくれるというお手本のような企業だ。

成功の要因は、社寺という特化した建築材の製材加のほか、端材を枡や
木くずボイラーの燃料にするなど、「木を使いきる」アイデアと、強いBSが持つ資金調達力だろう。
さらに注目すべきは、経営の数字を共有して経営全体に寄与する「BS社員」(経営幹部)と
現場を担って部分的にコミットする「PL社員」(一般社員)を分けて考え、
地域により多くの雇用の場をつくっておられることだ。

創業100年に当たる10年後のBSビジョン策定に向けてお手伝いさせていただいた。
現在の形を地道に積み重ねていけば、自己資本を2倍にすることができるだろう。
しかし、「がんばって4倍に! 」と意欲を燃やす藤井社長。
そのためには新しいステージをつくることが必要だ。
たとえば、後継者不足で廃業に追い込まれた会社を買収してはどうだろう。
それも「副業」ではなく、あくまでも「本業」として。本業は一つとは限らない。
複数のBS社員を育てておけば、いくつでも新たな事業にチャレンジできる。

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企業訪問の後は、藤井社長も交えて岐阜県各務原市へ移動。
デイサービス笑顔いちばん本店ビルで行われたセミナーでは、BS経営を中心にお話し、
藤井社長にできたばかりのビジョンを発表していただいた。

これからは上場していない中小企業でも経営には「株主視点」が必要だ。
積み上げた自己資本をいかに活用して収益を上げているかを測る「ROE」(自己資本利益率)や
他人の金を含めた総資産をいかに活用して収益を上げているかを測る「ROA」(総資産利益率)など、
決算書(とくにBS=バランスシート)をしっかりと読み取ることが求められる。

「登る山が明確になりました。これからは株主視点でROEやR OAを意識して頂上に向かいます」
と力強く決意表明された藤井社長。
合せて企業訪問に同行した峯本塾長と税理士の中野さんもビジョンを公言していただいた。

うれしいことに岐阜木村塾は第2期開催が決定いた。
企業訪問はBS経営の生授業だ。
訪問先企業のご協力の元、今後は企業訪問を主体にしたセミナー開催を予定している。
同行して私と一緒に勉強したい方は、峯本塾長までお申し込みいただきたい。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ BS社員、PL社員の考え方で自分の経営について気持ちがラクになりました。今はまだPL社員の2名です。まず自己資本を決めBS社員を雇えるようにします。ビジョンを共有して強い会社をつくり、その経験を多くの方へ伝えたいです。
・ 弊社でもBS社員とPL社員に分けて教育を考え、マネジメントを技術職にしてやっていく。会社を買うということで業態を変えていく。同行していろんな気付きがありました。誰もが継ぎたい会社にするために、自己資本額10億円を60歳で達成できるよう目指します。
・ BS経営のお話を何度か聞き、少しずつ腹に入ってきました。BS経営なら社員さんが欲しい分を自分の力で取ることにコミットでき、やる気が湧いてくる。BS社員をつくり経営を共有できる会社を目指します。
・ BSビジョンで目標を立て実行することが大切。会計担当者と進めます。新規事業が多いので人に任せる方法も学んでいきたいと思いました。次回は社員も参加させたいです。
・ 回数を重ねる度にBS経営の大切さ、面白さが理解できるようになりました。これからも勉強し続けます。
・ 私にとって今、一番勉強になる時間です。
・ 借金は「借入」ではなく「次へステップするための資金」「資金を引っぱってくるもの」とする見方は斬新で新たな発見でした。いつでも市場で売れる会社づくりがとても大切だと思いました。
・ 目標を明確にしていく事。そのために数字に落とし込んで行く事を学びました。今まで金がない事を言い訳にしていたことを恥ずかしいと感じました。子どもが安心して生きていける状態を創り上げていきます。
・ 毎回お話を聞くとワクワクするのに、会社へ変えると小さなものの見方になってしまう事を変える必要があると感じました。
・ BS経営も4回目。自社において具体的に何をすべきか理解できました。一歩前進できた気持ちです。
・ BS経営の大切さをあらためて理解できた。自分の年齢と会社の年齢と目標の利益余剰金(自己資本)を決めるとスッキリする。何事も目標を決めることから始まると思った。
・ 木村先生の数字にコミットして生きていく生き方は「とにかくやってみろ」と言われている気がしました。言い訳せずに挑戦します!
・ 目標としての自己資本だけでなく、有効な使い方がある。そんなことは考えた事がなかった。数字を目標に将来の夢をつくっていきたい。
・ 税理士事務所で会計の仕事をしているので、仕事を通じて一般の人にBS経営を広められるとよいと思いました、
・ (10代の)娘を連れて参加しました。まだまだ内容が理解できないと思いますが、今から少しずつでも聞くことはいいことだと思います。また一緒に参加します。

2015年06月27日

No.1614 木村塾やってみよう会 6月度例会A

6月23日、大阪市北区の手品家・梅田店にて第66回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今回の「我が人生(ビジョン)を語る」は、喜田勉さん(41歳)。
ファッションを中心としたライフスタイル・セレクトストア「トゥルース」を、店長である奥さんとともに
インターネットの楽天市場などに展開しておられる。

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兵庫県宝塚市で和菓子店を営む家に生まれた。姉1人と兄2人の末っ子。
少年野球やサッカーを通して「人を楽しませる喜び」に目覚めた。
しかし、中学時代にヤンキーの仲間入りしたのを機に生活が一転。高校では「やんちゃ」が高じて
無期出席停止処分になったり、家を出てホストクラブでのバイトをしたり。
挙句は退学処分となるも定時制高校に編入して卒業した。20歳だった。

卒業後、大手乳業の製造ラインで働く傍ら、スケートボードに没頭。
腕を見込まれスポンサーがついて大会に出た事もある。
そんな青春時代の最中、阪神淡路大震災に遭遇。実家も半壊し死者を目の当たりにした。
「自分は命を活かしているだろうか。考えたときに気付いたんです。子どもの時から
本当はファッションに興味があってデザイナーになりたかったということを」。

倒壊した神戸の街を歩き、アメリカ村の洋品店に飛び込んで就職を直談判。
採用された上に意欲が認められて8カ月後には店長に抜擢された。
しかし、次第に給料に対する不満が爆発。3年後、オーナーと揉めクビになった。

こんなことで負けられない。「なけなしのお金を握りしめて」渡米し、放浪しながら
西海岸で仕入れたファッションをフリーマーケットで売るという行商を続けた。
その後も人生の荒波は続く。一端、サラリーマンに戻ることを決意した喜田さんは
外資系の大手ケーブルテレビの営業社員となり一気に収入が増えたが、大盤振る舞いが重なり
消費者金融に追われて自己破産。
自ら弁護士を雇って債務整理するも、今度は実家の倒産と一家離散・・・。

私と出会ったのは、喜田さんがどん底から再出発を誓って派遣社員をしながら専門学校に通った後、
入社したIT会社で働いていた時だった。
社長が日創研の会員だったつながりで、木村塾にも参加されるようになった。
「やってみなわからん。やったことしか残らん。この言葉を聞いたときに衝撃が走りました」
と振り返る。
ファッション販売で培った経験とIT知識を活かして2009年に「トゥルース」を起業。
現在、6期を迎える。
「東京オリンピックの2020年には、ファッションのみならず建築、リフォーム、ライフプラン、
ライフスタイル、カフェをすべて提案する会社にしたいのです」。
締め括りは2025までのビジョンを「売上」と「会社の貯金」を交えて発表された。

聞き終わって大きな拍手で迎えられた喜田さん。
参加者から行動の原動力や、ご両親に対する想い、具体的な経営に関する質問などが寄せられた。
「原動力は雑草魂。父から言われた『お前は無理』という言葉。それが負けん気になった。
それと、自分の気持ちに正直に生きてきた。好きなことを好きということ。
俺の本気は楽しんでいるときです」と言い切る。
合せて「職人気質の父とは喧嘩ばかりしましたが、家業が倒産した時に後悔で涙が出ました。
心から父を許せました。母はいつも『よっしゃ、よっしゃがんばれよー』と包み込んでくれて。
母の愛はすごいです。感謝しています」と。

私の人生も山あり谷ありだが、喜田さんもなかなかどうして激しい人生を送られた。
ただ、違いがあるとすれば、私は人と争ったり諍いを起したりしたことがない。
真に闘う相手は他者ではなく自分だ。
どうか、喜田さんも、これからは人と争うのではなく「自分に勝つ」ことを目指してほしい。

また、ビジョン発表では、売上を掲げて一桁の数字まで細かく示されたが
ビジョンは、丸い数字でいいし、「売上」ではなく「自己資本」で掲げてほしい。
資金調達をする際も「自己資本」が決め手になる。
たとえば、喜田さんは会社組織にはされていないので自己資本を「個人の貯金」と考え、
9年後の50歳の時には、一人500万円として一家4人で2000万円を貯めることを目指したい。
それが実現すれば、60歳の時には1億円の貯金ができるだろう。

喜田さんのこの経験、逆境や困難がすべて人生の宝になる。
これからはこの宝を大切に活かして、輝く人生にしていただきたいものだ。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 変化の大変激しい人生を過ごされた喜田さん。まるでドラマか物語の登場人物のようだと思いました。毎回、大勢の人の前で「人生の棚卸」をされる方を凄いなと思います。自分も人生を振り返って皆さんの前でお話したいと思いました。
・ 喜田さんのハングリー精神に驚きました。ネットビジネスは非常に成長分野なので10年後のビジョンを達成できることを応援しています。
・ 喜田さんは人柄がすばらしく、人を引き寄せる力があると思います。木村会長の「50歳が人生の折り返し地点」という言葉が印象的でした。私も人生の棚卸をします。
・ 私は今までずっと言ってばかり、理想を立てて絵を描いているだけの人生でした。喜田さんのように、自分の好きな事をどんどんやれるよう、自分のやりたい事を実現できるよう頑張りたいと思いました。
・ 常に直球勝負で真っ直ぐな方だと感じました。これから大きな目標ビジョンを追い、本気で取り組んで頑張っていただきたいと思います。応援しています。
・ 見た目と全く違う過去をお持ちでびっくりしました。気持ちが強くて目標が高くて凄いなと思います。とても見習う事が多かった。
・ 人間は考え方一つで成長すると思いました。喜田さんもヒットポイントが合えばホームランになると思うので、好きな事だけでなく自分に合う事を伸ばす事で、好きな事をできるようにするのも良いかもしれません。
・ 喜田さんの発表を聞いて、自分も今まで生きてきた中にヒントがあると信じて業種変更も視野に入れて頑張ります。
・ 喜田さんの波乱万丈な生き方に衝撃を受けると共に、24歳の私自身を重ね合わせ、まだまだ自分はバイタリティが足りないと痛感しました。「やってみな分からん、やったことしか残らん」。より大きなスケールと失敗を恐れない勇気を持って実践していこうと思います。
・ 喜田さんのスピーチは心に沁みますね。喜田さんのお人柄がPCに閉じ込められているようで勿体ない気がしました。
・ 喜田さんの人生、非常に人間らしくていいなぁと思いました。同時に木村会長の「自分に勝つ事」というアドバイスが経営者としての器を大きくしていくのだと感じました。合せてビジョンの数値「50歳で4人家族でBS(貯金)2000万円。これを達成すれば60歳で1億円」。自分に置き替えて挑戦していきます。
・ 山あり、谷ありの刺激的な人生を送られていると感じました。呑気な自分にはないような事ばかりで羨ましい半面、逆に喜田さんにないものを自分は持っているのではと思いました。青春時代に取り残したものを、今からでも手に入れられてはどうかなと思いました。僕も頑張ります。

2015年06月26日

No.1613 「日創研 神戸経営研究会」6月度特別例会で講演

6月22日、「日創研 神戸経営研究会」6月度特別例会が神戸市勤労会館大ホールで開催され、
講演させていただいた。
4年ぶり3回目の講演だ。

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18時の開場と共に続々と会員さんが集まり、広い会場は150人ほどに。
例会は松岡美奈子さんの司会で、18時半にスタート。
テーマは「BSビジョンが強い会社をつくる」。
私の講演は初めてという方が半分以上あったため
なぜ経営をするに至ったか、50歳で迎えたバブルの崩壊で多額の負債を抱えたこと、
強い会社とはどういうことか、良い会社とはどういうことなのか、等を
私の50年の経営人生と、日総研での学びを交え、約1時間お話させていただいた。

その後は白熱問答。
人財育成の悩み、自己資本について、暖簾分けをするべきか否か、など多種多様な質問が挙がった。
「社員のモチベーションを高めるビジョンの伝え方は? 」という質問には
ビジョンには言葉だけでなく必ず数字を入れること。
給料(報酬)はモチベーションアップの大きな要素だが、現在いくらよりも、
ビジョンが達成できたときはこうなる、という未来志向で行くのが良いとお答えした。

質問の多くは30代〜40代の経営者。
今から10年先・20年先のビジョンを掲げ、起業家として大きく成長してほしい。
合せて「自己資本を一人当たりで見る」ことをお伝えした。

最後に、ビジョンを公言すれば実現するということを、
「80歳からの私の手紙」を読んで、締めくくりとさせていただいた。

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2015年06月25日

No.1612 北海道活性化センタータクティクスゼミナールで講演

6月17日、北海道経済の活性化にむけて中小企業経営者への支援事業を行っている特定非営利活動法人
「北海道活性化センター クティクス」が主催するゼミナールに、講師としてお招きいただいた。
札幌木村塾の高橋さんのご紹介でご依頼いただいたもので、竹内社長とのW講演で臨んだ。

同センターがある札幌市中央区のインファスビルで開かれたゼミは、通常総会の後、18時からスタート。
企業リーダー養成のための講座で、リクエストいただいた演題は「不確実な時代を生き抜く力」。
このテーマは、まさに激動の時代の中で変化対応してきた私の人生そのものだ。
バブルの崩壊で奈落の底に落ちた、50歳以降の我が人生と弊社の歩みを中心にお話させていただいた。
私が3000社にのぼる企業の決算書を見せていただく中で気付き、提唱する「BS経営」は、
厚い自己資本を基盤として「何が起こっても潰れない」強い会社をつくる王道の経営だ。
そして同時に、「稼ぐ力を持った社員を育てる」人財育成のメソッドでもある。

講演時間は90分。私が30分、続いてBS経営を実践した竹内社長がその具体的な戦略について30分お話し、
残り30分を質疑応答に費やした。

ゼミには支援事業をサポートする弁護士や会計士、弁理士、税理士、不動産鑑定士など士業の先生方も多く
決算書や具体的な経営に関する突っ込んだ質問が多かった。
その中で「巨額の債務を自己破産せずにどのように返済したのか」という質問には、こうお答えした。

「融資先の銀行が潰れる中で大半が政府系のRCC(整理回収機構)への返済になったが、
私は経営する複数の会社を売却して返済資金をつくった他、20年計画で毎月毎月返し続けた。
結果的にはその誠意が認められて15年目に返済免除となり解決した。しかし、免除された残金は
皆さんの税金だ。そのこともあり、私はいまBS経営を通じて「納税」という形で国や世の中に
お返しさせていただいている」と。

「信用」をカタチにしたものが「信頼」。行動こそ真実であり誠意だと、私は思う。
多くの方々からサポートをいただけるのも、信頼あればこそ、だ。

懇親会も質疑応答で熱く盛り上がった。
梅雨のない北海道の空に似つかわしい、爽やかで清々しいセミナーだった。

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2015年06月22日

No.1611 木村塾パワーアップセミナー「私にとって最大の経営資源」

6月16日、北区にあるマジック・バー梅田店で第1063回パワーアップセミナーを開催。
この日のテーマは「私にとって最大の経営資源」。

テーマは毎回「即題」だが、2人一組になってのダイアードの後、
プレゼンテーションの順番は早いもの勝ち。
今回もトップバッターを競って我先にと数名の手が挙がった。
その後も司会者が指名するまでもなく次の発表者席が埋まっていき、参加者のパワーを感じる。

当会場に変わって以来、マジック・バーのスタッフも研修を兼ねてセミナーに参加されているが、
さすがプロのパフォーマー。声の大きさ、アイコンタクト、表情など、どれをとってもすばらしい。
彼らを含め、参加者の皆さんの意欲が「気」となり、全体のレベルをどんどん引き上げる。

21名のプレゼンテーションは意見も多種多様だ。
「志」「元気さ」「チャレンジ精神」「前向き」「健康」など自分の内面にあるもの、
「マジック」「エステの施術技術」「日本一の備長」など仕事のスキルや技術や商品、
あるいは「家族・社員・仲間」「ご縁」など、自分を取り巻く人々が経営資源であるという。
ベストな解答などない。全て正しい。

私の考える「最大の経営資源」は「時間」だ。
「人生」すなわち「生きている時間」「残りの時間」といってもいい。
どんなに優れた人も、パワフルな人も、元気な人も必ず死を迎える。
人生とは有限なのだ。
だからこそ、個々に残された、これから先の時間を大切にしたい。

そして、その経営資源を最大限に活かすためには「ビジョン」が必要である。
私の起業家人生が「思った以上」になったのも、ビジョンを抱き続けたからに他ならない。
だからこそ、ビジョンは「大ボラ」がいい。大ボラは大志だ。
自分の人生を燃やすような、ワクワクするビジョンを掲げてほしい。
それが潜在能力を引き出し、「考えた以上」の考えた以上の結果をもたらしてくれる。

20〜40代の人は50歳までのビジョンを、
50〜60代の人は70歳までのビジョンを描いて、ぜひ、公言してほしい。

一度しかない人生だ。
どうか、皆さん。自分の経営資源を大切に、そして活かしてすばらしい人生を送ってほしい。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ パワーアップセミナーでは毎回考えた事もないテーマばかり出題され「全く思いつかんわ」と思いますが、それは先入観。毎回何やかにやで上手くはありませんが話せています。その場で出されたテーマについて皆の前で3分間話すことは普通では経験できない事で、必ず今後の人生に役立つ力が付くな、と感じています。
・ 今回、20人ほどの中、一番手で話しました。とても勇気がいる行動で、僕は苦手なほうです。そして緊張する状況です。自分が話すことが間違っているかもしれないという不安があります。その苦手と不安を振り切り行動しました。スピーチしてみると自信が出てきたのか、直前のダイアードよりも上手く話すことができました。ただ参加者の目を見るなど、他の人の話を聞くときに自分がどのように聞くかをもっと意識しなければ、と思いました。
・ 人生は有限! そのためにもビジョンを意識し、言う、書くなどで明確にして家族と共有して行動に移します。木村塾で皆さんのスピーチを聴く事が勉強になります。
・ 場の雰囲気がとても良い感じ。元気になりエネルギーをいただきます。ここで充電してまた頑張ります。
・ やはり木村塾は人がすごい! それが経営資源かと思いました。
・ 経営資源について、人それぞれあると思った。知らない事、気付かない、また今まで気付こうとしない、分かったつもりの自分でいた事が反省された。
・ 今回は深い課題でした。「一人の中に資源がある」という言葉に心が震えました。たくさん資源があり数え切れないが、それは限られている! ということにも気付きました。
・ 自分の強み、高コンビタンスについて考える機会をいただきました。また今後、手に入れるべき強みについても考え、見つけられました。

2015年06月20日

No.1610 「木村塾&メシのタネ探しツァー in大連」 そのA

大連2日目の6月13日。午前中、市街地区から車で1時間半ほどの旅順にある
「二〇三高地」を訪れた。
標高203メートルの攻防は日露戦争で激戦地となり、多くの先人たちが命を落とした場所だ。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台でもある。
100年前と同じ場所に立ってみると先人の偉大さがわかる。
この戦争で犠牲となったすべての人々の冥福を祈ってそっと合掌した。

大連は日露戦争後、ロシアに代わって日本が中国大陸で統治し始めた初めての都市。
大連の人たちが親日的なのは、その歴史によるところが大きい。
日本はここに満州鉄道の本社を置き、大和ホテルを作り、上下水道・電気などインフラを整備した。
市街地区には、大連駅をはじめ多くの日本統治時代の建物が現役で残っている。
日本に統治されていたにもかかわらず親日的である点では、台湾と似ているかもしれない。

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市街地区に戻り、ホテル近くの上海料理店で夜のセミナーに向けて腹ごしらえ。
宿泊先でもある「ニュー ワールド ホテル 大連」で行われた第1回大連木村塾。
中心屋の斎藤社長とスタッフの皆さん、そして査さんの呼びかけで中国人日本人合わせて
50名を超える方々にご参加いただき、会場は立ち見が出るほど盛り上がった。

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「起業家とは?」「BS経営」をテーマにお話させていただいた。
起業家の条件とは?変化をどう捉えるのか?成功の反対は?
世の中には2種類の人しかいない。「やる人」と「やらない人」。
ビジョンの話。決算書の話・・・色々なことをお伝えした。

ビジネスの信用は売上高や店舗規模ではなく、バランスシートの中の自己資本にある。
税金をきちんと払って自己資本を厚くするという発想は、今の中国にはないかもしれないが、
国際化の波が押し寄せる中、必ずビジネスの基本として必要になるはずだ。
質疑応答でもかなり突っ込んだ質問も出て、皆さんの真剣さがビンビン伝わって来る。
興奮冷めやらぬ中、懇親会も多くの方にご参加いただき質疑応答が続いた。

日本語のスピーチにもかかわらず、中国人の参加者の皆さんには同伴者の個別対応などで
「言葉の壁」はさほど問題ではなかったようだ。熱心に聞いていただいて本当にうれしい。
数字や決算書は万国共通。アントレプレナー・スピリッツは世界中に通じると
体中に電撃が走るほど感動を覚えたセミナーでもあった。

次回開催を望む声も多く、お陰さまで第1回大連木村塾は大盛況の中、幕を閉じた。
また、主催者である斎藤社長の本拠点である和歌山でも木村塾開催のリクエストをいただき、
開催が決定した。
和歌山では企業訪問をメインに「BS経営」実践のセミナーにしたいと思っている。

斎藤社長、査さん、中心屋のマネージャーである王さんはじめ
歓待してくださった現地の皆さん、ツアー参加の皆さんに心からお礼を申し上げます。

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2015年06月19日

No.1609 「木村塾&メシのタネ探しツァー in大連」 その@ 

社会も経済も消費者も超スピードで変化する中国。そんな中国の起業事情を探ろうと
6月12〜14日、日本ともゆかりが深く中国一親日的な都市、大連を訪れた。

12日、関空10時発の直行便で2時間半。1時間の時差で11時半に大連周水子空港に到着。
大連を訪れるのは4年ぶり。空港には大連木村塾の主催者である中心屋の斎藤忠孝社長をはじめ、
前回もお世話になった通訳兼ガイド役の「チャチャ」こと査(チャ)さんが出迎えてくださった。
チャチャは超がつくほど親日家。私を「日本のお父さん」と呼び、ご主人も日本人だ。

遼寧省大連市は人口約600万人。港町として栄えたが、
90年代からIT産業育成に力を入れ、郊外には国営のIT企業の開発拠点がある。
日本からも大手をはじめ中小のIT系企業が数多く進出している。
2012年12月には大連ハルビン間に新幹線が開通、先月5月には地下鉄も開通した。
車で市街地へ向かうと超高層マンションが林立し、4年前に訪れた時と比べると
見違えるほど発展している。
何より暴走するタクシーやトラックがなくなって交通マナーがよくなっていることに驚く。

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初日は、国外や市外に出て働く技能労働者を養成する「大連天巳グループ」を訪問した。
自動車整備士の専門学校としてスタートし、板金塗装、機械加工、土木建築、水産加工、
食品加工、調理師など今や40のコースを抱える。
対日ビジネスに大きな比重を置く同グループでは、日本語研修にも力を入れている。
授業風景を見学させてもらうと生徒たちは真剣そのものだ。
大連では日本語を学ぶ人が20万人いるといわれる。
技術を身に付けて日本や日系企業で働きたい若者たちがこんなにいることに感動を覚える。

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ホテルへチェックイン後、夜は斎藤社長が経営する「中心屋」を訪問。
大連駅の東側にある中山区の閑静な住宅地にある同店は、2007年6月にオープン。
妥協のない和食と徹底した日本式サービスで、現地の人が憧れる日本食居酒屋として
繁盛している。
ダウンライトの照明の落ち着いた和風空間は80席。
暖簾をくぐると、「いらっしゃいませ!」と元気な声が!
調理師の楠本さんを除いてスタッフのほとんどが中国人。まさに日本にいるようだ。

おいしい和食に舌鼓を打った後、斎藤社長へ今後のBSビジョン策定について助言させていただいた。
斎藤社長は和歌山出身。大連店のほか、本拠地の和歌山で居酒屋2店舗と寿司店1店舗を経営する。
木村塾で学んだBS経営を実践。人件費の高騰など逆風の中、ここ大連の店も
この4年間でしっかりBSを築かれた。新たなステージに立つこれからが楽しみだ。
ツアーに参加された方からも熱い質問が寄せられ、宴席はプレ大連木村塾の様相に。

めったに来られないところに来ているのだ。若い人は1晩2晩徹夜しても平気だろう。
「見られるものは何でも見てこい」とハッパをかけて、私だけホテルへ帰還。
翌日の大連木村塾に向けて鋭気を養った。

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2015年06月13日

No.1608 第5回 木村塾女性セミナー 開催

6月10日、大阪市北区にあるロンドンティールーム堂島本店にて
第5回木村塾女性セミナーが開かれた。
女性チャレンジャーの皆さんにゆったりくつろいでもらいたいという主催者、
西口さんの計らいで今回はアンティーク家具に囲まれた英国風サロン会場だ。

テーマは「逆境に勝る師なし」。
与えられた逆境、高いビジョンに挑んだわが人生を通して、起業家人生のすばらしさをお伝えした。
ゲストスピーカーは株式会社 B.B INTERNATIONAL代表取締役の山本奈央さん。
神戸本店を始め全国に10カ所の天然石専門店を展開し、日本パワーストーン協会の理事長を務める。

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高校生の頃から起業家を夢見ていたという山本さん。
大学卒業後、大手化粧品メーカーの美容部員を経て21歳で損害保険の代理店を開業し
経営者としての人生をスタートした。
その後、エステやブランド品販売など多角経営にもチャレンジしたが、
28歳の時に高速道路で7台の玉突き事故に巻き込まれ、生死をさまよう。

生存率20%という中、4日目に目覚めたが、その時から「地獄が始まった」。
MRI検査で映し出された脳の画像は真っ黒。高次脳機能障害で言葉を発することもできない。
家族も途方に暮れる日々。そんな中、お父さんが仕事先のタイから願いを託して送ってくれた
一粒の翡翠が流れを変えた。
回復不可能と思われた状況が、徐々に快方へと向かいはじめたのだ。
闘病は8カ月の入院と5年間のリハビリに及んだが、元通りの生活が送れるようになった。

「大事故のお蔭で日々平凡に過ごせる事、周りの人達に感謝して生きていく事の大切さに気付きました。去っていく人もあって孤独感も味わいましたが、これも神様からいただいたものだと思います。疎外される人の気持ちを分かるようにと」。
そう語る山本さん。
回復後、「生きる力を与えてくれたパワーストーンのよさを伝えたい」と
ぶれない信念を携えて現在の事業に着手。パワーストーンブームの追い風を受けて業績を伸ばした。

それから10年。パワーストーンの研究を重ねる山本さんは、業界の第一人者として
出版や講演、パワーストーン認定講座のスクール事業にも力を入れる。
「人生は1パーセントの運と99%の努力。この努力が強運体質をつくってチャンスを掴みます。
チャンスは万人に与えられています」と話した。

逆境や壁は、その人の器だ。逆境や壁が大きければ大きいほど、その人の器が大きい。
私には4つの「原点」がある。
父の死と、長男だということ。日本に生まれたということ。そして、50歳で迎えたバブルの崩壊。
しかし、それらがなかったら今の私はなかった。
逆境が私を育ててくれた。逆境に勝る師はない。壁が教えてくれるのだ。
この日本に生まれた幸運を含めて、わが人生は「運」だけでここまで来たと思っている。
要は捉え方だ。

また、私は起業家の資質として次の4つがあると思う。
@直観力、閃き A根性 B決断力 C貯める力。
これを男性と女性にあてはめてみるとどうだろう。
第六勘。男は女性に敵わない。根性。男は最初勇ましいが長続きしない。その点、
女性はいざという時に底力を発揮して最後まであきらめない。胎のチカラがある。
また、男は「ええかっこしい」。すぐ金を使うが、女性は日々無駄遣いせず貯蓄体質だ。
女性は元来、起業家向きなのだ。
安部首相が女性起業家の輩出を重点施策にしているが、全く正しい判断だと思う。

男も女もチャレンジする人が勝つ。ステージは日本だ。こんなにお金が眠っている国はない。
そもそも起業家の資質を備えた皆さんには、大きなチャンスがある。
一度しかない人生。失敗を恐れず、一歩を踏み出してほしい。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ ぶれない信念、直感、ビジョンもっと明確化できる! と今回、改めて思い直しました。早速やります。この日本で起業することはビッグチャンスだということが落し込めたのでやる気が増しました。
・ 木村会長のお話で30社も立ち上げたと聞き感動しました。世の中には1社も立ち上げることができない人もいるというのに! 山本先生も凄まじい人生を歩まれ、スゴイの一言です。
・ 女性起業家がドンドン活躍できる社会になればいいと思いますが、女性は数字に弱かったり、なかなか大きなビジョンを描けなかったりするので会長のお話を聞いて、前向きに頑張ってほしいと思います。
・ ビジョンを持つ→伝える→動く。心を決めて進んでいきたいと思った。無駄な動きはしたくない、遠回りはしたくないと思うあまり、真に心が求めるままに動けていなかった。
・ 木村会長のお話の中で今回最も自分を戒めたのが「言葉が人をつくる」。自分の軽率な言葉やいい加減な言葉を改めたいです。山本さんのお話で、すごいと思ったのは、その体験です。持って生まれた生命力というのか、それが単なる奇跡の美談ではなくビジネスに説得力を生んでいます。
・ 山本さんの熱いお話に引き込まれました。ひたすら追求される姿にエネルギーをいただきました。感動し過ぎて言葉になりません。
・ 日本の将来まで考えられる木村先生の大きなビジョン、山本先生のアグレッシブな生き方に勇気をいただきました。
・ まだ若いのに大変な人生を体験されて感動しました。将来、益々発展されるビジョンもお持ちで10年後、20年後はどんな人生を歩んでおられるのかワクワクしました。
・ 今回は「やったらできる」と力をいただきました。お金の話をしていきます。
・ 8月に起業するに当たり、走り回っています。何とかする、何とかしないといけないだけでやっていて不安でしたが、お話を聞いてなお一層やる気が出ました。
・ 山本さんの、占いとパワーストーンが多くのひとを巻き込んでパワフルに行動されていることが新鮮でした。その行動力が運を運んでくるんですね! 女性起業家の道標になってください。

2015年06月12日

No.1607 木村塾やってみよう会 6月度例会@

6月9日、大阪市北区の手品家・梅田店にて第65回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今回の「我が人生(ビジョン)を語る」は、福井県あわら市にあるファーストトレード(株)
代表取締役の三上良平さん(37歳)。

同社は「楽天」の中国版といわれる「タオバオ」の輸入手続代行サービスを手掛ける会社。
2009年4月に資本金100万円で設立、BS経営を実践して4年目を迎えた今期、
なんと自己資本1億1,000万円を超えた。
1年ぶりの再登板だが、そんな木村塾切っての起業家の話を聞こうと多くの塾生が集まった。

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1977年福井県生まれの38歳。高校卒業後、クルマの整備、トラック運転手、メガネ職人、
ホテルマンなどさまざまに転職するも、どれも「飽きっぽく」長続きしなかった。
しかし、家族を抱えてお金の必要に迫られる。

私と出会ったのは、三上さんが生活のために再び長距離トラックの運転手をしていた時だった。
私のBS経営の話を聞いた三上さんは、「1年後に起業する」と決めて色んなプランを出した。
最初にぶつけてきたのは「開業資金1,000万円を借りて起業する」といもの。
しかし、私は賛成しなかった。起業家はリスクを恐れてはいけないが、
家族を抱えて致命傷になるようなリスクを取るべきではない。
「運転手をしながらできるビジネスを考えてはどうか」という私のアドバイスで
次に三上さんが考えたのが、中国から物品を輸入してネットのオークションで販売するビジネス。

ところが、肝心の商品が1カ月経っても中国から届かない。連絡もつかない。
間に頼んだ輸入代行業者があまりにもズサンな「殿様商売」だった。
仲間のコミュニティに聞いてみると、みんな同様の不満を持っている。
そこで三上さんは「使いやすい代行業を自分でしたらビジネスになる」と閃いた。

中国でビジネスパートナーを探そうと、同業者の集まるネットの掲示板に求人を投稿した。
中国語はもちろん英語も苦手な三上さん。投稿は「日本語」だ。
これがよかった。「もし、中国語で出していたら、中国語ができる人しか応募が来ない」。
日本語や日本の事情に精通する現地パートナーが見つかり、提携した。

現在、あわら市にある本社のほか、中国でも上海近くの南通市に現地法人を設立し
輸入代行事業のほか新たにメンズバッグの製造にも着手している。
三上さんにとって経験や言葉の壁は、ハンディでも何でもない。

BS経営を実践する同社は、2年目に自己資本950万を達成したのを皮切りに、
信じられない勢いで急伸している。
三上さんの情熱と大きなBSビジョンが人を動かし、強いBSが信頼となってさらに資金を呼び込む。

これまで何千社もの決算書を見てきたが、わずか4期で自己資本1億円を達成した会社はない。
人間は2つのタイプがある。「やる人」と「やらない人」だ。やる人は、まず動く。
やる人は、やれる方法を考えるが、やらない人は、できない理屈を並べ立てる。
三上さんができたのは「やる人」だったことだ。

起業家ならば、1億円の自己資本を目指してほしい。
というのも、自己資本は納税の証。日本経済に大きな貢献をしていることになるし
社員にとっても大きな誇りになる。そんな会社が世の中に支持されないはずがない。
何より、1億円の自己資本を達成すれば、ステージが変わるだろう。
それまでとは全く異なる、新しい景色が見えてくる。

三上さんは10年後のBSビジョンとして次のように話した。
「自己資本を10億円に。そして、尽力してくれる幹部社員に報いるために、新たに会社を
興して3人の社長をつくります」と。

発表の回を重ねる度にプレゼン力のみならず、風貌も態度もどんどん輝きを増していく三上さん。
その変化に驚いたのは私だけではないだろう。会場は感動に包まれた。
「できた」という自信が、人を磨きあげていく。

三上さんが特別なわけではない。
誰でもやったらできる。みんな、できる。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 背中を追い掛けていきます。いつか同じお金のステージで共に熱いビジョンを掲げて走る仲間になれるように!!「何もない人生を送ってきた」との言葉、身に染みました。もしも今、何もなくても想いさえあれば、4年で1億円のステージに上がれる。そんなモデルケースをつくり上げている三上さん。全ての人に勇気を与える人生、生き様だと感じました。
・ やりたい事、思っている事を直ぐに行動に移す行動力と実践力。転職を繰り返して起業してからも様々な職種や商品に取り組むパワー。すばらしいと思いました。
・ 殿様商売をしていた代打事業者への疑問から「これをやったらビジネスになる」と思ったこと。これば新規ビジネスの公式だと思いました。私もこの公式を生かします。
・ 行動あるのみ。チャレンジすることの大切さを知り、日々の中にいくらでもビジネスチャンスがあると知りました。今からやります!
・ 一瞬の出会いを見事に生かした三上さんの誠実さに感銘しました。成功をイメージする力がすごいと思います、
・ 結果を出すこと。1億円のステージに立つと自分が磨かれる。人を活かせる立場を提供することができる。10年後のビジョンがすばらしいです。
・ 普段の仕事の中の不満、不便から「メシの種」を見つけて実行されたのがすばらしい。とにかく行動する姿勢が結果を作りだしていますね。私にとって目標となる方が現れて幸せです。
・ 私は今まで目標を達成できいければ次に進んではいけないと思っていましたが、それでは成長が遅くなる。これからはとりあえず「やる! 」と強く思いました。
・ 「成功すればお金が儲かる。失敗しても経験が儲かる」という会長の言葉の通り、なんでも経験することはすばらしいと思いました、勇気をいただきました。
・ 「年収1,000万円の社員」「自己資本1億円はステージを上げる」「BSは人を育て、自分も育てる」。インパクトがありました。
・ 「やると決めたら頭を真っ白にしてとにかくやる」。三上さんの最後の言葉が全てだと思いました。「発想」と「行動」を直結させます。

2015年06月10日

No.1606 福井木村塾 第9回セミナー開催

6月6日、福井木村塾のためJR特急サンダーバードで福井入り。セミナーの前に
木村塾の塾生さん3人を同伴して福井市の北に隣接する坂井市でネット通販を行うK社を訪問し、
10年後のBSビジョン策定のアドバイスをさせていただいた。

アウトドア用品をネット販売するK社は、4年前にH社長が譲受けして現在6期。
H社長は38歳。2014年には楽天アウトドアレジャー部門で販売トップの実績をつくり、
すばらしいBS基盤をつくっておられる。
今回、登る山が決まったことで勢いに一層の弾みかつくだろう。

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福井中小企業産業大学校にて行われた第9回セミナー。
起業家志向の20〜30代の方にも広くPRしていただき、会場は若々しいエネルギーに包まれた。
テーマは「BS経営のススメ」。
今回はゲストスピーカーとして三上塾長に発表をお願いしたため、
司会進行役は三上塾長の会社ファーストトレードの辻さんが担当。
まず、私から起業家人生を通じて到達したBS経営のアウトラインをお話した上で、
BS経営の実践者である三上塾長が「わが経営」を語り、再び私が解説した。

トラック運転手をしながら5年前にネット関連ビジネスを立ち上げた三上塾長。
起業と同時に木村塾でBS経営の勉強を始めて、忠実に学びを実践された。
1年後に中国からの商品輸入手続代行サービスを行う会社を設立。
資本金100万円でスタートし、4年目を迎えた今期は
なんと自己資本1億1,000万円の企業に急伸している。

福井県も人口減少の著しい地方都市だが、
インターネットを活用して世界を相手にビジネスすれば何ら不利はない。
三上塾長や前出のH社長のような人が10人出たら福井県は断然元気になるだろう。
日本中に増えれば、少子高齢化も人口減少もこわくない。

大きなビジョンを掲げ、経営について勉強し続ける中で世界を飛び回ってビジネスする
三上さんは社員にとって憧れの的だ。
成長するトップの背中を見せることこそ、最高の人財教育になる。

懇親会も盛り上がり、若い人たちから「私も起業家になります! 」とのうれしい言葉をいただいた。
この日は最終電車で大阪にとんぼ返り。感動を胸に我が家で心地好い眠りについた。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 経営においてBSを重視されている点、BSは歴史の積み重ねであるという点は大いに参考になりました。地方(福井)でも起業できるという希望が持てる内容でした。
・ 言い訳をしない(金がない、経験がない、年が若い、年を取っているなど)。ビジョンを創る(ビジョンを創ると、やれる方法を考える)。成功の反対は失敗ではなくチャレンジしないこと。
・ PLの数字しか追いかけていなかったので、BS経営の大切さが理解できました。この先、成功に続くよう、失敗を恐れず果敢に取り組むモチベーションをだいじに経営していきます。
・ 木村さんはどんな状況でも生きている限りチャンスを掴む方なんだと思いました。その自信は、毎日の鍛錬による小さな自信の積み重ねの結果だと。木村さんのような面白い人生を送りたい。
・ 起業家の考えが変わりました。とくに「カタチを変えることができる人」というのが新鮮でした。サラリーマンであっても起業家の意識を持ち、何か変えていこうと思います。
・ 起業家とは@カタチを変えることができる人Aメシの種を作る人。メシの種は変化の中にある、という言葉に共鳴しました。一人ひとりが起業家瀬精神を持ちながら生きていけば福井が、日本が、世界が豊かになると思います。
・ 3回目の参加です。会社では経営社員になる取り組を行っていますが、起業家になるべく、なるための考え方が聴けて大変良かったです。

2015年06月09日

No.1605 大阪木村塾 BS経営相談所 5月度 開催

5月29日、大阪木村塾5月例会が大阪産業創造館で開かれた。
今回も初参加の方々を交えて多数お見えになり、「BS経営と人財」についてお話させていただいた。

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決算書のPL(損益計算書)は、現在だけを映し出す「部分最適」に対して
BS(バランスシート)は過去、現在、未来を映し出す「全体最適」。

2〜3年の短期で見れば、節税して税引後利益をできるだけ残さない「PL経営」もいい。
しかし、10年、20年の長期で見るなら、「BS経営」に限る。
BS経営は、きちんと税金を払ってBSの自己資本を大きくする未来志向の経営だ。
そのためにも、BSは、意図的に「つくろうと思って」つくることだ。
PLの結果がBSになるのではない。

また、決算書をオープンにして幹部社員とBSビジョンを共有する「BS経営」は、
人財を育てる経営でもある。
私は社員採用に当たって人を選んだことがないが、大きなBSビジョンが
社員のやる気と情熱を引き出し、予想もしない成果に導いた。
最近では一流企業を辞めてUBIに入社する社員が多い。
なぜか。大きなビジョンに加え厚いBSが、器の大きな能力のある人間を引き付けるからだ。
結局は人が育った会社が勝つ。

毎回盛り上がる白熱問答。今回もより多くの方の質問にお答えできるよう、たっぷり時間をとった。
その中から、いくつかをご紹介しよう。

まず「起業家であることの基準は?」とのご質問。
起業家とはカタチを変えて、メシの種をつくることができる人。
そして、起業家ならまず自己資本1億円を超えてほしい。
そこから見えて来る景色が変わってくる。大きなステージがより大きな社員を育てる。

また「ビジョンの伝え方は?」という質問には、こうお答えした。
私はいろいろな事業にチャレンジしたが、不動産事業では売るのが下手だった。
営業なしでも売るためにどうすればいいかと考えたのが「クチコミ」と「ブランド」だ。
クチコミを支えるのは「信頼」と「誠実」。
信頼は信用をカタチにしたもの。誠実は誠意をカタチにしたもの。
いいBSは、社会に対しての信頼になる。カタチに表わさなければ誰も信用しない。

その他にも「海外進出するポイントは?」「チャレンジ精神がなくならないのはなぜか?」等々、
ユニークな質問をいただいた。

質問タイムは私にとっても大きな学びの場だ。
質問に答えることで、自分の考えの確認と現状把握ができる。
答えることができない質問は、新たな勉強の課題になる。
皆さんの質問が私を育てる。

共に学んで共に成長しよう。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 2年前に木村会長に企業訪問していただいた時に創ったBSビジョンがカタチとなってすることを実感します。今期、達成できそうです。このことを仲間に伝えていきたいです。
・ 「私の会社にはしない。公利公欲にして売れる会社をつくる」。10〜20年後を考えてBSをよくして税金を払う事が大切だと思いました。
・ 自己資本1億円。銀行の目が変わる。本人も変わる。社員も変わる。そして、自己資本1億円は、やろうと思う人にしか見えない!! インパクトがありました。
・ 会長がいろいろな事業を興したきっかけとして「直観力」という言葉を聞いて力になりました。理念とビジョンを語り続けることの重要性も分かりました。
・ これからのチャレンジに自信が持てました。
・ 当社も自己資本をしっかり貯めて殖やそうと決めました。税金も払っていきます。
・ BSの厚い会社は人を引き付ける! 結局は人の育った会社が勝つ!!
・ 今、大きな変化を楽しんでいますが、久しぶりに会長のお話ほ聞き、ますます頑張っていこうと気合いが入りました。
・ 起業すると決めた矢先、決心が揺らぐ言い訳が頭の中で飛び交っていましたが、会長の言葉で心強い気持ちになりました。
・ 10カ月ぶりの参加。木村会長の熱弁に触れ、自分の中にある木村会長語録のおさらいができました。会長が創る「1001人の起業家」の一人になりたい! 

2015年06月08日

No.1604 木村塾パワーアップセミナー「変化する(カタチにする)ために必要なこととは?」

6月2日、北区にあるマジック・バー梅田店で第1062回パワーアップセミナーを開催。
テーマは「変化する(カタチにする)ために必要なこととは?」

変化は必然。太古の昔から変化に対応したものだけが生き残る。
変化に対してリスクを取って向かっていく人がチャンスを掴む。
変化対応力は起業家にとって必要不可欠の条件だ。

とにかく何でもやってみる。情報をとらえ頭で考え、学びをふまえて行動に転嫁していく。
問題意識を持つ。数字を入れたビジョンを持つ。環境を変えてみる。
ドラスティックに止めてみる=捨てることも大事。
目の前の出来事を恐れず、水のように自分のカタチを変化させていく・・・等々。

木村塾で何度も繰り返しているせいか、皆さん、変化を肯定的に受け止め、
自らの取り組みや経験談を交えて、さまざまな考えを3分間スピーチにまとめられた。

変化に対応することは、常識や固定概念との闘いでもある。

また、今回は、浅田先生に代わってレギュラー塾生の堀江かりんさんがフィードバックを担当。
皆さんのスピーチの主旨を要約して講評してくださった。

パワーアップセミナーを受身ではない、自主的な学びの場にするための新たな試みだったが、
プレッシャーをものともせず見事に役をこなされたのには驚いた。

もちろん、堀江さんの資質もあるだろうが、
通算20年、1000回以上続く当セミナーが積み上げた「場のチカラ」が、
堀江さんの潜在能力を引き出したのではないかと、私は確信している。

共に学び、共に成長するパワーアップセミナー。
また一つ、新たな可能性の扉が開かれた。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 堀江さんのフィードバックは初めでしたが、簡潔明瞭で声もよく通り、分かり易かった。素晴らしい方の出現で将来的に心強いです。
・ その場でテーマを与えられ、数分後に皆の前で3分間話す。日常では体験できない、この場の価値をあらためて感じました。自分の考えを素早くまとめて周りに伝える力が付きます。20代前半でこのような場と出会えてラッキーでした。、
・ 自らを振り返り、本当に自分は心から変化を楽しめるか、人の変化を受け入れられるかを自問していました。もっと変われる、もっと変わってチャンスをつくり出せると確信しました。「自ら機会をつくり、機会にょって自らを変えよ」。私の古巣、リクルートの経営方針です。
・ 人それぞれ。話し口、口上、構成が様々でおもしろかった。独自色を意識することで気がラクになました。
・ 皆さん、それぞれ違った考え方で勉強になりました。「水のように」。とてもいい言葉だと思います。自分を水のように変化させる。そのような意識を持つとどんどん成長できると思いました。
・ 変化を受け入れて逃げずに対応する。そのことによってより以上の自分、自分の成長につながる。変化をチャンスと思って取り組むこと。これに尽きます。
・ 「変わるために必要なこと」。私を含めて皆「自分が変わるため」でしたが、今度は「社会が変わるため」の話も聞きたいと思いました。
・ 初参加でしたが、今の自分に必要なことに向き合うことができました。人に話す、聞いてもらうということは、自分に何かが生まれてくると思いました。
・ 周りの方々は皆、師匠。いただいたアドバイスを熟考した上で最大限に行動に移していきます。

2015年06月05日

No.1603 益田中学校で生徒120人を前に講演

益田講演ツァー2日目の5月27日、わが母校、島根県益田市立 益田中学校で講演させていただいた。

朝一番に金本塾長らのご案内で、市内にある画聖・雪舟ゆかりの医光寺と
益田地方を開拓した春日族の始祖、天石勝命を主祭神として祀った、
通称「起業家の神社」といわれる染羽天石勝神社を参拝。

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10時30分から益田中学校の柔剣道場で催された講演会は、「総合」の授業で2年生120人が対象。
私の著書「逆境に勝る師なし」を読んでくださった田原博 校長先生が、
「学びの教材は学校の教科書だけではない。その話をぜひ子どもたちに」と
リクエストいただいたことがきっかけだ。

思えば朝鮮半島から渡ってきた両親のもとに生まれ、貧しい環境の中で育った私は
義務教育期間に8回も転校した。
中学時代も富田、益田、二川、益田と4回も変わった上に、
その中学校も中3の1学期に父親が亡くなったのを機に行かなくなってしまったのだが、
今回、益田中学校でこのような講演の機会を与えていただき、
私にも「母校」があったのだと胸が熱くなった。

約1時間のセミナーのテーマは「なぜ学ぶか」。そして「人生は思った以上になる」。
DVD上映に続いて自己紹介のあと、己と闘いビジョンに向かってチャレンジし続けた
わが起業家人生をお話させていただいた。

何しろ多感な中学生の前で話すのは生まれて初めての体験だ。
今回ほど時間を長く感じたことはない。
しかし、生徒の皆さんの真剣な眼差しから、私を母校の先輩として受け入れてくれて
私の想いが皆さんの心に届いていることが伝わってきた。
そして、話し終えると割れんばかりの拍手!
生徒を代表して女子生徒さんから「私もこれからは自分に勝つために学びます! 」
との力強い感想をいただいた。

未来を担う子どもたちは、国の宝だ。
そんな子どもたちが夢を抱き、未来にチャレンジしてくれるなら、こんなにうれしいことはない。
講演の数日後、田原校長を通じて生徒さんたち全員から感想文をお送りいただいたが、
私への思いや熱い夢をしたためた母校の後輩たちのメッセージは、私の宝物だ。

郷愁とともにいろんな意味で「初」がつく体験が多かった益田ツァー。
「なぜ、人は学ぶのか」「人はいくつになってもチャレンジして成長できる」と
74歳の私自身が肌で感じた2日間でもあった。

金本塾長をはじめ関係者の皆さん、ご参加いただいた皆さんに心より感謝申し上げます。

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2015年06月04日

No.1602 益田木村塾 第2回セミナー開催

5月27日、島根県益田市で2回目の益田木村塾が開かれた。
朝8時に新大阪を出発して新幹線で広島へ。そこから、はるばる益田より迎えに来てくださった
ボランティアスタッフ福光さん・杉原さんの車で約3時間。

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広島との境界線にある二川町は私が中学時代に過ごした所だが、途中下車して散策すると
当時住んでいた家が健在で、今でも使われていたのには驚いた。
さらに、市内入りしてからもセミナーまでの時間を利用して、幼年期に住んだ浜寄を訪ねると
坂本さんという、築100年になる当時の大家さんの家を発見。
同級生だった坂本君のお兄さんと感動の対面をさせていただいた。
また、金本哲也塾長のご案内で山本浩章市長を尋ねて市役所を表敬訪問、
続いて企業訪問等、精力的に動き回った。

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19時から益田市立保険センター大ホールにて開かれたセミナー。
昨年8月の講演を含めると3回目だ。
会場には山本市長をはじめ、大人に交じってボアソルテ美都フットボールクラブの
大賀肇コーチと中学生たち30数名が参加。
また、益田市出身で耳が聞こえない方々のオリンピック「デフリンピック」
サッカー日本代表の竹内選手が参加され、我が人生初となる手話通訳も付けていただいた。

自己紹介代わりのDVD上映の後、今回も「変化はチャンス」、「起業家とは」など
木村塾のエッセンスを凝縮してお伝えした。

74年の我が起業家人生。大阪が私を育ててくれたとすれば、益田は私に命を与えてくれた街だ。
激減する人口に楔を打って、なによりも元気になってほしいと願っている。
変化はチャンスだ。変化を恐れずチャレンジしてほしい。起業家を育てたいと思う。

若い方たちに参加していただいて大いに燃えた。
中には、親子でご参加いただいた方もあると聞く。本当にうれしいことだ。

質疑応答では、山本市長自らが「不燃型の人を可燃型に変えるには?」とのご質問をいただいた。
そのためにも、熱いビジョンが必要だ。大きなビジョン「大志」は人を巻き込む。
「仕事とは何か?」「そんなに儲けたお金を何に使うのですか?」と、鋭い質問をぶつけて
くださった I さん。
経営とは生きること。生き伸びることだ。
そして、お金は世の中のもの。
世の中の原資を使ってビジネスさせていただいたのだから、世の中にお返しする。
夢の一つに郷里、益田に起業家育成財団をつくりってお返ししたいと考えている。
米国の石油王アンドリュー・カーネギーのように、裸で生まれて裸で死にたい。
サッカー少年からいただいた「人に認められるには?」という質問には、こう答えた。
「まず己に勝つ。私はアスリートではないが、経営もスポーツも同じ。結果を残すことだ」と。

最後は80歳からの私の手紙で締めた。
「叶う」という字は「口と十」で構成されている。言えば夢は叶うのだ。

前回2回の講演で、新しいことにチャレンジして結果を出している若者たちも多いと聞く。
駅前のイタリア料理店で開かれた懇親会も盛り上がり、ワクワクドキドキ興奮の中で
益田の夜は更けた。

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2015年06月03日

No.1601 木村塾 やってみよう会 5月例会A

5月26日、大阪市北区の手品家・梅田店にて第64回「木村塾やってみよう会」を開催。
今回の「我が人生(経営)を語る」は、株式会社福沢ビデオプランニングの福澤伸雄さん。
動画・映像制作を中心に映像マーケティング事業を手掛ける。
ご好評いただいている木村塾DVDシリーズ「木村勝男 魂の経営」も福澤さんの制作だ。

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54名という過去最高の参加者を迎えた会場。
高まる期待の中、いきなり会場のスクリーンに映し出されたのは、
「両親、家族、社員さん、お客様、私の周りの全ての皆さん、ありがとうございます」という感謝の言葉。
実は発表の直前に出来上がったばかりパワーポイントが、間違って最後のシートから
放映されたものだった。
しかし、この感謝の念と素直な心こそ、福澤さんの大切な人生の理念。
発表全体を貫くテーマでもあった。

福澤さんは1963年大阪市生まれ。家電販売店電気店を営む商家に育った。
発表では、3代目であるご自身に至る祖父からの事業の変遷の流れに始まって
町の電気屋さんがいかにして映像制作業にたどり着いたのか。
自分のキャリアのスタート期のつらかった半年間。障がいのある弟さんの存在。
JC、日創研、木村会長からの出会いや学びがいかに経営者として自分を変えていったのか。
債務超過の決算書、倒産や解散の危機、その最中に心筋梗塞で倒れたこと。
もがく中での数々の失敗談など、この発表のために棚卸しされた福澤さんの人生の
大切なターニングポイントが語られていった。

決算書のスライドでは、債務超過の様子が如実な右肩下がりのグラフで示され、
中小企業にとって抜き差しならない状況だったことが伝わってくる。
しかし、グラフの最後に見事に描かれたVの文字。
今期は、なんと見事なV字回復を遂げての発表だった。
社員と数字、ビジョン、マインドを共有する中で、福澤さんが着地した見事な結果だ。

最後に福澤さんの大きなビジョン、ビジョンが発表された。
「55歳を迎える2019年には自己資本5,000万円とキリマンジャロ初登頂。
2021年には木村会長より1歳若い57歳で自己資本1億円に。そして、2024年60歳では
自己資本5億円、1,000人の起業家育成、キリマンジャロ2回目登頂、ホノルルマラソン参加。
さらに100歳までにキリマンジャロ6回登頂、ホノルルマラソン21回参加。
木村会長の起業家支援財団の後継者となり木村会長の1,001人の起業家に私の1,999人を加え、
3,000人の起業家を育成します」。

何と大きな志だろう。聞いているこちらまでワクワクドキドキする

そして、こう付け加えた。
「100年ビジョンを作ってみると自分はまだ51歳。レイ・クロックも伊能忠敬も
カーネルサンダースも自分よりも年長で大事業に着手しました。そう思うと、
まだ折り返し地点を過ぎたばかりです」と。
残り50年を感謝の念と素直な心を胸に、ビジョン実現に向けて歩んでいかれるだろう。

発表後は、やはりV字回復の背景に皆の質問が集中した。
「会社全体で意識を変えたこと。特に経営者としての自分が目標の数字、ビジョンを前に
意識が変わり、経費、お金だけでなく時間の使い方が変化したことが大きかった」
と分析する福澤さん。
苦しい時期には、オープンにした決算書を元に、社員さんにも給与削減を含む経費削減
などで協力してもらったこともあったという。
 
会場には福澤さんのお母さんも来ておられ、こんな感想を述べられた。
「100年ビジョンを実現するためには、まだ50年あります。その時間を生きるために
どうか健康に注意して欲しい」と。
それに対して「成功する姿を両親に見せたいので、お母さんこそ健康で長生きして欲しい」と
返答する福澤さん。
会場から感動の拍手が巻き起こった。

感謝の念と素直な心は、決算書に表れなければならない。
税金を払いたくないばかりに、意識的に赤字の決算書を出すようではゴールは遠い。
それを恥ずかしいと思わなければ、バランスシートの自己資本は貯まらない。
本当に感謝の念、素直な心があるならば、決算書で大きなビジョン、夢を示し続ける必要がある。

福澤さんにとって、その道は始まったばかりだ。
福澤さんには残り半生、生涯をかけて決算書に素晴らしい感謝の念、
素直な心を示していってほしいと願ってやまない。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 「感謝の念と素直な心」私も目指したいです。100歳までのビジョンを聴いていて私までワクワクしました。福澤さんの人柄が私は大好きです。
・ 苦しい現状を包み隠さずオープンにされた福澤さんの勇気と決意に敬意を表します。木村会長の話も胎に響きました。叱咤から福澤さんへの愛情を感じました。
・ 自分の起業が失敗だったと考え過ぎていました。初心に戻り頑張ります。
・ 人生100年、まだまだ年月が残されているのは私も同じこと。今まで眠らせていた力を起したいと思います。
・ 決算書を公表することで社員の意識に変化がある。自社の事業もこれをヒントにやっていきたいです。
・ 私が抱いていたお笑いキャラの福澤社長とは「別人のように」数字に強いスピーチ。驚きました!
・ 100歳まで生きるのは私も同じです。100歳までのビジョンを語る! 語らねば!!
・ 福澤さんのV字回復の一番の原因は「ご自身が変わったこと」。勉強になりました。お母様との会話、感動しました。
・ 感謝を伝えると周り回って感謝が返ってくる。そのことを実感しました。また「決算書は武器になる、新しいステージへと引き上げる」。論語とソロバンをしっかりして生きていきます。
・ 私は現在24歳ですが、ビジョンを考える際に50歳までの事しか考えませんでした。福澤さんの100歳までのビジョンに生きるモチベーションをいただきました。「実力の差は努力の差」「判断力は情報の差」。ぐっときました。
・ 木村塾では毎回新たな発見があります。今回は「アウトプットする能力」。いくら能力や技術に長けていても人に言葉や文章で伝える力がなければ伝わりません。福澤さんは人に物事を伝えるのがとても上手な方だなと感じました。
・ 利益を出すにはニーズに対応する商品だと思っていたが、一致団結した社員のマインドだけでも利益につながる。やはり一番大事なのは人であり、チームワークだと感じました。
・ 会社が良くなるのも悪くなるのも経営者の意識と行動だと感じました。良くなるには経営者の強い覚悟から全ては始まると気付きました。
・ 木村会長の総括は厳しくて愛情が深く、いつも感動します。

2015年06月02日

No.1600 札幌木村塾 第6回セミナー開催

5月21日 北海道講演の最終日は、室蘭から楠本塾長の車で札幌へ。
道中2社を訪問させていただいた。

1社目は室蘭市内にある北海道の総合業務用食品卸の楠本梶B
楠本塾長の経営するアルナチュリア鰍フ親会社でもある。
創業56年。お祖父さんが創業、現在お母さんが経営され、堅実な経営で自己資本1億円を達成された。
目指すは100年企業だ。
子会社のアルナチュリアは北海道産小麦粉をネット販売、「日本一」の品揃えを誇る。
決算書から課題を抽出し、10年後に向けたBSビジョン策定のお手伝いをさせていただいた。
BS経営を実践する楠本社長なら、10年で親会社の実績を達成されるだろう。非常に楽しみだ。

2社目は伊達市大滝地区にある「きのこ王国」本店。温泉熱を利用した天然きのこの製造販売の他、
加工品販売などを手がける一方、きのこ料理等を提供する。
運営する北海道名販鰍ヘ、伊達市周辺のロードサイドに4店舗を展開し総売上12億円。
いずれの店も大型駐車場を備えて道の駅に匹敵する施設となっている。
元田英樹社長は2代目。店舗投資が多い分、今後はキャッシュフロー経営に切り替えて
強いBSをつくることが課題だ。

6回目となる札幌木村塾。今回も札幌エルプラザで開催。
今回は「BS経営」の事例として、私のUBI会長引退のご報告を兼ねて事業継承のお話をさせていただいた。

ビジネスは事業がうまくいって50%、事業承継がうまくいって初めて100%だ。
弊社は社員だった竹内社長にバトンを渡したが、何の問題もなく円満に後継ができたのも
BS経営で理念とビジョンを共有したからに他ならない。
BS経営は「起業家マインド」を持った社員を育てる、人財育成の経営でもある。
セミナーでは、後継者の竹内社長が後継者体験を通じて経営人生と弊社成長の秘密を語った。

時間をたっぷりとって超盛り上がった白熱問答。懇親会場でも参加者の多くから質疑をいただいた。
私が学んだスタンフォード大学では、質問せずにただ聴くだけの学生は
「フリーライダー(ただ乗り)」と呼ばれたが、質疑応答あってこその生講義だ。
私も答えることで勉強させていただいている。

4泊5日に及んだ北海道縦断ツアーセミナー。
それぞれの塾長さんの車によるリレー送迎のお陰で今回も無事に終了させていただいた。
関係者の皆様、ご参加いただいた塾生さんに心よりお礼申し上げます。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ BS経営の手段としてPLがあるという発想。ビジョン達成には10年かかる。10年をいかに生きていくかを考えさせられた。
・ 「経営者はアスリートと同じ。結果、BSが全て」。ありがとうございます。
・ 確かに年商規模で見栄を張っていました。売上が大きくても自己資本が少なければ強い会社ではないですね。10年後、自己資本1億円にして次のステージら進んでみたいと思いました。
・ 10年後のビジョンを明確にして、BS経営を実践して公利公欲の経営ができるように頑張ります。
・ 今日は質問の時間もあり、より具体的に理解できました。10年後をしっかり考えます!
・ 起業家とは@カタチを変え(常識に捉われない) Aメシの種をつくる。「既成概念を壊す」という言葉が大変頭に残りました。
・ 成功へのビジョンは非常に勇気をもらいました。目指せば必ず到達できるという木村会長のお言葉を糧に日々、営業して参ります。
・ 考える次元が違う話とも思いましたが、最後に「誰でも起業家になれる」と聴き、その通り「やってみるだけ」という事に気付きました。
・ 会長のお話は迫力そのもの。ビジョンをしっかり持ってBS経営で事業を進めていく。多角化を検討していくという2つの目標を持つことができました。
・ 10年単位で考えるBS経営の真髄を聴かせていただき、とても熱いものを感じました。まず自己資本1,000万円から考えていきます。
・ 自己資本を第一に考え、それを殖やす為には何をしたらいいのかを考える。すごくよく解りました。

2015年06月01日

No.1599 2015年5月度 実践目標の進捗報告

木々の緑が日々深みを増し、躍動感に満ちあふれたこの季節。
5月はセブ島での英語留学&メシの種探しツアーを皮切りに、木村塾北海道縦断ツアーや
故郷・益田での木村塾と中学校での講演などエキサイティングな毎日を過ごした。

中でも27・28日に訪れた益田では、母校である益田市立益田中学校で
2年生120人を対象に講演するという、身に余る体験をさせていただいた。
同校の田原博 校長先生が、私の著書「逆境に勝る師なし」を読んでくださり、
「その話ぜひ子どもたちに」とリクエストいただいたことがきっかけだ。

経営者や大人の皆さんの前では、もう何百回もお話させていただいている私だが、
何しろ多感な中学生の前で話すのは、生まれて初めての体験。
約1時間のセミナーだったが、今回ほど長く感じたことはない。
講演では、我が体験にイチローが小学校6年生の時に書いた作文も織り交ぜつつ
「なぜ学ぶか」「人生は思った以上になる」をテーマにお話させていただいたが、
皆さん、真剣な眼差しで聴いてくださり、割れんばかりの拍手と共に
代表の女子生徒さんから「私も自分に勝つために学びます! 」との力強い感想をいただいた。

思えば同校を卒業して60年。
それもメシが食えなくなって1学期で通学しなくなり、17歳で郷里を後にした私が
74歳になって母校で子どもたちにお話をするなど誰が想像しただろう。
まさに、人生は思った以上になる! やってみなわからん!! 

未来を担う子どもたちは、国の宝だ。
そんな子どもたちが夢を抱き、未来にチャレンジしてくれるなら、こんなにうれしいことはない。
多くの皆さんのお陰で素晴らしい機会をいただいた 感謝、感動の講演旅行となった。

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☆では、私の5月度 目標進捗報告を。

・心(学び)
読書 42/100冊
英会話 50/100回
写経 3766/4000枚

・技(ビジネス)
飯の種探しツアー3/3回
企業訪問 50/100社
海外 3/7回

・身体
禁酒 110/200日
トレーニング 70/150回
万歩計 217/500万歩
登山 11/10回
25階段昇り 190/200回

 

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