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2016年05月28日

No.1720 木村塾やってみよう会5月度例会A

5月24日、大阪市北区の手品家・梅田店にて第86回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今回の発表者は関西を中心にコメディー大道芸人でマジシャンとして活動する
“大ドジ芸人”「あざーずのず」こと野末隼(しゅん)さん。

「マジシャンだというと器用なんですね、と言われますが目茶目茶、不器用なんです。
でも、不器用だからこそ努力を重ねる。何度も何度もできるまでやり続ける。
不器用であることは才能です」。
「大ドジ芸人」のキャッチフレーズには、そんな生き方に対する誇りが隠されている。
今回も「不器用だからこそ人生」というテーマでお話された。

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1987年静岡県浜松市で印刷業を営む家に生まれた。3人兄弟の末っ子。
兄たちの間を取り持ち、空気を汲む。そんな繊細な少年だった。
小学校の時にお祖父さんからマジックの手ほどきを受けた。
人前で演じると受けた。
「人が喜こんでくれることがうれしい」。それが今の仕事の原点になっている。

しかし、中学校では映画のワン・シーンを演じてみたりしたがあまり受けなかった。
高校時代はアーチェリー部に入り心技体を磨く傍ら、お笑いにハマり
せっせとお笑い芸人のマネをして教室の人気者になった。

子ども好きで保育士を目指して愛知県の日本福祉大学に進学。
大道芸のクラブに入部し、しばしば福祉施設などを慰問。
2年になると「恋とバイトに明け暮れ」、バイト代を貯めて福祉先進国スウェーデンを訪れた。
ストリートチルドレンの支援活動をするため訪れたフィリピンでは
子どもたちの笑顔に触れ「お金があるから幸せにつながるわけではない」と学んだ。

運命を変えるきっかけとなった1冊の本がある。
公園でたった一人ゴミ拾いを始めた活動が人々の共感を呼び、
全国的なムーブメントを起こした、荒川裕二さんの著書『半ケツとゴミ拾い』という本だ。
卒業前には自身も大学のある美浜町の海岸でゴミ拾い活動を始め、
地域を巻き込んで表彰されるという経験も。これが自信につながった。

卒業後は浜松に戻り、大手の福祉事業団に入社。
しかし「理想と現実のギャップ」に愕然として半年で退社。
「人生は妥協してはいけない。楽しいこと、人を楽しませる仕事をしたい」。
決意した野末さんは、退社の翌日にお笑いのメッカ、大阪へ。
そして向かった先は、運命の書の著者、荒川さんが経営する会社アラカワポーク。

幸いアルバイト採用され、チェーン展開するラーメン店で働く傍ら
荒川さんの鞄持ちをしながら講演先でマジックをしたり、経営を学ばせてもらったりした。
ラーメン店にいたのは1年間。
その後、マジックバーでマジシャン見習いや路上での大道芸で経験を積み
パフォーマーとして独立。

来阪して5年。現在、イベントを中心にショーで生計を立てる。
パフォーマーとしての年収は出演料と「投げ銭」を合わせて約600万円。
「多くの人に助けられてここまで来た。芸を磨くことが人への恩返しになると思っています」。
2018年に「株式会社のずえアートプレイス」を興す予定だ。

「不器用は才能。苦労は財産」。これが野末さんの座右の銘だ。
「弱点は個性、チャームポイントになる」と、弱点を素直に認めたうえで努力を重ね
不可能を可能にする野末さんの姿に誰もが心を打たれた。
「フリーで好きな仕事をしながら、これだけの年収を取れるコツは?」
という客席からの質問に
「好き勝手にするのではなく、常にお客さんのニーズをとらえて応える。
感謝の気持ちを忘れず、当り前のことを当り前にする。それに尽きます」と答えた。

個人事業主の野末さんはビジョンの中で目標額を「収入」という形で設定したが、
それは会社でいえば「売上」だ。
これを「貯金」目標に変えてほしい。

現在28歳の野末さんは2年後に法人化するという。
会社ならば、貯金はバランスシートの「自己資本」だ。
個人の貯金と異なるのは、毎年の利益の中から税金を支払わなければならない。
ちなみに自己資本1,000万円をつくることができると、
金融機関の信用が高まって1億円の資金を引き出せる。
これが実現できれば経営者のステージが1ランク上がり、全く新しい世界が見えてくる。

経営は「右手に論語、左手にソロバン」。
そういったのは明治時代の起業家、渋沢栄一だが、経営には言葉(理念)と数字が欠かせない。
遠回りでも愚直にこつこつとやり続けることが野末さんの才能ならば、
これほど強い武器はない。これからは、数字目標を掲げてチャレンジしてほしい。

成功すれば金が儲かる。
失敗したら経験が儲かる。
どちらも儲かるのだから、やるしかない。
10年後の「のずえアートプレイス」に期待している。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 「不器用は才能、苦労は財産」。人格、性格は幼少期の体験や環境で決まっていくが、人生は自分の性格ではなく行動によって決まっていくものだと気付いた。勇気を出して行動したことで新しい道が開ける。すべては自分の行動。やるかやらないか。
・ 周りから反対されても、それは「やったことがないから」。「自分はいま証明するためにやり続けている」「自分が証明」と言い切る野末さん。すごく格好いい。
・ 28歳の若さで「当たり前を当たり前にやる」「感謝の気持ちを忘れない」とおっしゃる姿勢に私も初心を忘れずに頑張ろうと思います。
・ 「やってみなわからん、やったことしか残らん」ホンマこの言葉に尽きます。不器用は才能!! 不器用は努力、「努力」なのです。勉強させていただきました。
・ 幼少期からお兄ちゃんたちの仲を取り持ち周囲の人の気を汲み、成長して来られた中で築かれた人柄は素晴らしい。お父さん代り、お母さん代りの人をはじめ皆さんの好意的なお話を聞いて、野末さんのファンがどんどん増えていってると感じました。
・ 同じ芸人としてマジックバーという「箱」があり、お客様が来て下さり演技をする場所があるという幸せを再確認しました。個人事業主から法人になり、会社経営をしていくということに大道芸人という職種の可能性を感じます。
・ 「不器用は才能」という言葉に感銘を受けました。不器用を逆手に取り長所にするという考え方は大きな気付きでした。人格の良さも大きな利点になるということも!
・ まだ28歳! 漫画家になるという夢を持つ我が息子にもお話しを聞かせたかった。
・ 私のサラリーマン生活と全く異なる信念を持った生き様に感心した。頑張れ!
・ 「不器用は才能」に共感できました。僕自身も今までの仕事がすべて苦手、コンプレックスのあることをたまたま選んで生きているので「弱点=個性」という考え方はすごく正しいと思います。
・ 物理的に不可能なことを実現する。それがマジックだ!人生は不可能の連続だ。
・ 今の活動は「芸」への恩返し=「人」への恩返しという言葉が印象に残った。自分が足を踏み入れたカルチャーに対してリスペクトを持ち、その発展のために人生を全うする姿勢で日々を生きたいと思う。



 

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