« No.1722 大阪木村塾BS経営セミナー 6月度開催 | HOME | No.1724 木村塾パワーアップセミナー「あなたにとって幸せとは?」 »

2016年06月22日

No.1723 木村塾やってみよう会6月度例会@

6月14日、大阪市北区の手品家・梅田店にて第87回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今回の発表者は長谷川夕起さん。この春、6 年間勤務した大手企業を退社して起業された。

創業した「way u(うぇい)」は、「セミナー・コンセルジュ」でもある長谷川さんが
セミナーを開催したい人に対してコンサルティングや運営支援事業を行う。
一方、並行して長谷川さんを含めて仲間4人と中小企業経営者や個人事業主が
安心して暮らせるコミュニティを目指す「so 咲(ソーサク)」を設立。
「人の役に立ちたい、困っている人に寄り添いたい」という視点から
ビジネスと社会貢献の2本柱で新事業を展開する。

FullSizeRender.jpg%92%B7%92J%90%EC%82%B3%82%F11.jpg FullSizeRender.jpg%92%B7%92J%90%EC%82%B3%82%F12.jpg

1984年、サラリーマン家庭の長女として西宮市で誕生した長谷川さん。
生後間もなく原因不明の川崎病に罹り、九死に一生を得たこともあって
ご両親は長谷川さんをひときわ慎重に育てた。
小さい頃は、外遊びが好きで怖いもの知らず。人前に出るのも大好きだった。
しかし、乳児期の病気を理由に運動を制限される環境に置かれた。
大人になっても引きずる「積極的なのに引っ込み思案」という性格は
そんな乳児期体験が影響している。

小学校2年の時に神戸市内に転校。
かわいくて勉強のできる西宮の山の手のお嬢さんは、クラスの人気者になった。
長谷川さんは学校でも家でも自分を押し殺して期待に応え、いい子を演じ続けた。
ただ「自分のことは自分で決める」。
とくに進路に関しては親に相談したことはなかった。

転機は高校時代。入学したのは県内からツワモが集まる有数の進学校。
今までのようにがんばっても中間止まり。どうしても上には登れなかった。
「でも、はじめてロボットから人間になれた気がしました」と振り返る。

ちなみに長谷川さんのお父さんは勤め人だったが、母方のお祖父さんは台湾出身の起業家。
その他の親族もほとんどが自営業。
逆に「いい学校に入って、いい会社に勤める」コースを着実に歩む長谷川さんに対して
親戚中から期待が寄せられた。
卒業後、第二志望校ではあったが兵庫県立姫路工業大学の工学部に入学。
「親に頼るばかりでは」と、ハンバーガー屋でバイトするとすぐに貯金が貯まった。

大学3年になり家を出て学校に近い姫路で下宿を始める。
バイト先もホテルの配膳の仕事に変わるとますます貯金が増えた。
「使う目的もないのにひたすら貯金が増えるのが楽しみでした」と笑いを取る。

大学院に進み、好きな解析や分析の仕事ができる神戸製鋼の関連会社に就職。
しかし、入社早々、希望とは反する神戸製鋼の別機関に出向となり粛々と仕事を続けた。
給料もよく、趣味のダンスや旅行、エステにと出費してもお金が貯まった。
ある時、貯金利息の低さから「もっと殖やし方があるのでは?」と気付いた。
将来への備えも含め資産運用に興味を持ち株式投資を始める。
一時はそれで生活をする考えもよぎったが、さすがに現実的ではなく勤めを続けた。

「何か違う。私の人生はこれていいのだろうか」
入社時からずっと抱いていた疑問が、6年目にして限界にきた。
木村塾に参加し始めたのもそのころだ。
環境を変えたくて社外の外たちと交流を始めると、
本来の好奇心旺盛な自分を押し殺していることに気付いた。
「失敗したくなくて無難な道ばかり選んできた。変化を嫌って今まで逃げてばかりいた」。

退職を決意した長谷川さんが真剣に自分と向き合う中で辿り着いたのが、この結論
「人と関わって人の役に立つ仕事をしたい」。
あふれるように起業のアイデアが沸き、起業にこぎつけた。

経営とは、世の中の人・もの・お金を使って、それを10倍にも100倍にもして
再び世の中に還元することだ。
長谷川さんの発表の中で「資産運用」という言葉が出たが、
会社経営において資金調達と資産運用は、ビジョン実現に向けた戦略の要となる。

たとえば1000万円の資金(資本金)があったとする。
これを元にビジネスをすれば、どれくらいの利益が出せるだろう?
私の経験だと平均的な運用益は年5%ぐらいだ。年50万円の利益をつくれる。
仮にこの1000万円を全額融資に頼ったとしても、今なら年2%程度の利息で調達できる。
ならば20万円の利息を払って50万円儲けられたら30万円が手元に残る。
元手が1000万円で30万円なら、1億だと300万、10億ならば3000万円のプラスになる。

決算書のBS(バランスシート)は経営者の通信簿。
BSの自己資本はいわば会社の貯金。
そして、この貯金を使って、いくら利益を出せるか。それが経営力というものだ。
自己資本1000万円、つまり会社の貯金が1000万円あれば、1億円の融資が受けられる。
会社経営において資金調達は借金ではない。いかに資金調達をして資産運用をするか。
お金そのものを働かせることに注力したい。

起業に当たって長谷川さんは、事業計画書を携え銀行に融資を求めたという。
しかし、結果はアウト。
事業計画がまだそこまで固まっていなかったことが原因かもしれない。
しかし、この行動力は素晴らしい。
失敗と成功は同じラインにある。
成功の反対は失敗ではなく、やってみないことだ。
動き出した長谷川さんは確実にゴールに向かって近づいている。

「会社員じゃないと暮らしていけないと思っている人は多いと思いますがそうじゃない。私が先陣を切って証明したい」。
最後に個人事業主である長谷川さんは「貯金」という形で、10年後のビジョン目標を公言した。

大企業という、安心安泰の「箱」から飛び出て起業家の道を選んだ長谷川さん。
もちろん、箱の中で終える人生も悪くはない。
しかし、世の中の人全員が箱の中に入っていたら、社会は進化しない。
人口の5%くらいは、箱から飛び出て新しい事業を興していかないと日本は滅びてしまう。

会場にはご両親の姿があった。
「この会は自己開示の最高の場。勇気を奮って発表して一皮むけた気がします。
これまで心配をかけてきた両親に対して感謝を伝えられました」。
晴れ晴れと話す長谷川さん。
まだ31歳。勇気ある一歩を踏み出した女性起業家に大きな拍手が送られた。

IMG_3835.JPG%92%B7%92J%90%EC%82%B3%82%F15.JPG FullSizeRender.jpg%92%B7%92J%90%EC%82%B3%82%F14.jpg

☆いただいたアンケートより抜粋

・ 「妥協を知る」「変化を恐れる」「逃げていただけ」自分とすごく似ているところがあると思いました。ただ、行動力には尊敬の念を抱きます。刺激になりました。
・ 「数字は戦略。言葉を生む」「お金を働かせる」「会社の役割は@雇用を生むA税金を払うB社会の役に立つ事業を行う」今回の気付きを今後の活動に活かします。
・ 人のために何かをする。それは人を気遣うことができるから。ビジョンが決まれば後は走るだけです!! 共に学び共に成長しましょう。
・ 赤裸々な半生の振り返り。心に響きました。
・ 長谷川さんの生き様で一貫していたのが「変わること」。その「変わること」について考え、苦しんできたことが伝わりました。その中で「やりたい」と思えることを見つけ、進めていく姿が素晴らしい。
・ 「社会のためになる会社が人をつくる」しっかり心に刻みます。
・ 退職することを考えて株をするとか将来を見据えた長谷川さんの行動力がすごい。変化を嫌う人生と語っていたが、結果的には若いときから培った行動が今の長谷川さんをつくっているのだと思った。
・ 若者同士一緒になって力を合わせて日本を盛り上げたいと思った。
・ 自分のことを発表する勇気、それと行動力がすごい!
・ 長谷川さんの人が好き、人のためになりたいという気持ちがビジョンに反映されていることに感銘を受けた。



 

Copyright (C) 2016 KimuraKatsuo.com committee. All Rights Reserved / Powered by Genius Web