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2016年07月02日

No.1727 木村塾やってみよう会6月度例会A

6月28日、大阪市北区の手品家・梅田店にて第89回「木村塾やってみよう会」が開催された。
今回の発表者は潟_スキン川西 専務取締役 兼、
阪神クリーンサービス鰍フ代表取締役を務める名越卓さん。
経営理念に「喜びの交換で環境も人も心も美しく」を掲げ、
掃除用品のレンタルサービスや、事業所向け衛生管理業務を展開する。

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1979年生まれの37歳。
お祖母さんが昭和45年に創業したダスキンのフランチャイズ会社の3代目だ。
「祖母は苦労人で口減らしのために大阪に出て名越の家で育ったと聞いています。
ダスキンを創業したのは40歳の時。車がないのでリアカーを引き、汚れた雑巾を集めて
新しい雑巾と交換したそうです。雑巾を洗った対価に代えるのではない。
喜びと喜びの交換だ、と言ったことが創業の精神につながっています」と話す。
自身は「祖父の膝の上」で育った。一本気で優しく人に慕われる性格はお祖父さん譲りだ。

しかし、家では母親に甘えられず母親との確執に悩んだ。
「ほめられた体験がなかったんです。いくら勉強でいい成績を取っても
走りで1番になっても、もっとできるだろうと一度もほめてくれなかった」。
もっとも、20年来のこのモヤモヤは数年前に晴れた。
「私を後継ぎとして立派に育てなければならないという母なりの責任から出たものであることが
分かったのです。母と酒の席で一緒になった時に初めて聞くことができました」。

少年期はサッカーにのめりこみプロ選手を夢見た。
しかし、実力面で届かず高校時代に断念。「人生初の挫折」だった。

父親の助言もあり米国シアトルにある大学に進んだ。
留学中の武勇伝がある。
「シアトルは日本人も多い街。バイト先で日本人なら寿司を握れるだろうといわれて、
握ってみたら評判に。勢いでマリナーズ寿司やイチロー寿司もつくって稼ぎました (笑)」
5年後に帰国。東京にあるダイキンFC店に就職、営業職に就いた。
全国のダスキン加盟店でも売上トップ3に入る優良店舗。
そこで新規開拓のため1日70件の家庭を回ったことも。
異国の地やバードな営業で鍛えた精神力がいまの原動力になっている。

その後、川西に戻ったが、自社が「ちっぽけ」に思えた。「父もたいしたことはない」。
「あるものに気付かず、ないものねだり」と気付いたのは
日創研の起業家養成スクールに通ったのがきっかけだ。
現在、ダスキン川西は社員22名、パート43名、委託スタッフ120名。
専務として66歳の社長を支え、「社員がこの会社で働いてよかった、
子供もこの会社に入れたいと思ってもらえる会社」を目指す。

社内では、社員さんのモチベーションを上げるさまざまな取り組みを展開している。
月1回の勉強会の他、3か月毎に実施する「経営理念プレゼン大会」もその一つ。
全社員が経営理念をどのように実践しているかをプレゼンし、投票して入賞者を表彰する。
最初は勉強会を開いても人が集まらなかった。
何とか1人でもと考えた名越さんは、始業前の7時に出勤、場所を設けて
粘り強く参加を呼び掛けたところ次第に人が増え、それがプレゼン大会に繋がったという。

また、3年前から同じくダスキンのFC店、阪神クリーンサービスの社長に就任。
「FC店だから出来ないと決めつけていた事業も、常識とらわれずに挑戦したい。
インバウンドの増大でネットを活用した民泊が増加していますが、
それらを対象にした清掃サービス事業の展開を視野に入れています」。
木村塾で「BS経営」を学び始めた名越さんは力強く語る。

最後に45歳となる7年後の両社のBSビジョンを公言した。

「まだ何もチャレンジをしたこともない人生」と振り返る名越さんだが、
話を聞き終わった皆さんからは「留学時代も含めてすごいチャレンジャー」と
行動を称えるフィードバックが寄せられた。

ダイキンという企業は、FC創業者鈴木清一氏の創業者、鈴木清一氏の教えもあって
素晴らしい倫理的理念を掲げ、社会貢献を実践しておられる。
それは本当に素晴らしいことだ。
しかし、経営は右手に論語、左手にソロバン。
明治時代の偉大な起業家、渋沢栄一も言っている。

今後はそこに「BSの自己資本」という目標を付け加えて経営を実践していただきたい。
企業にとってBSは、過去から現在、未来の経営状況を測る通信簿。
そして自己資本は企業にとっての貯金だ。
何があっても揺るがない、盤石な経営基盤となる自己資本こそ「変化対応力」だ。
この神器を手にすれば社会的信用がますます高まり、さらにビッグチャレンジが可能になる。

「今回発表して胸をはってもいいんだと、自分に自信が持てた。
これからのチャレンジに対して勇気になります」と語った名越さん。
若いだけに真の起業家となり、高いステージに立たれることを期待している。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ お客様だけでなく社員の幸せも同時に叶えていく器のでかさ、男気を感じました。右手にモップ、左手にソロバンを持って達成してください。
・ 祖母様の言われた創業精神「喜びと喜びの交換。雑巾を洗った対価に代えるのではない」という言葉に感動しました。ご本人はチャレンジしなかったとおっしゃったけど、アメリカ留学、お寿司を握って売上を上げた話、就職先での1日70件の飛び込み営業、起業家養成コースに入られたことなど、37歳で素晴らしいチャレンジがあると思いました。
・ インバウンドの拡大を見据えてAirbnb (エアビーアンドビー)の部屋の掃除等、時代の変化に合ったサービスの提供をする。従来の枠組みにとらわれないことが大切だと気付かされました。
・ 名越さんの留学での経験や社員さんが喜ぶ経営ができているという時点ですごいなと思いました。
・ 経営理念のプレゼン大会の話がすばらしかった。自社でも取り入れます。地域貢献のお掃除教室、理念に基づいた会社のイベントとリンクして社員さんと経営陣の溝が全くありません。理念のプレゼン大会が功を奏しているのかと思います。
・ 経営者の家系に生まれた名越さんの話。生い立ちからビジョンまでとても分かりやすかった。皆さんの質問で様々なことが深堀されて勉強になりました。



 

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