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2016年10月07日

No.1745 横浜木村塾 第15回セミナー開催

9月26日 横浜市開港記念会館で横浜木村塾 第15回セミナーを開催。
セミナー前に海老名市で薬局を多店舗展開するÅ社を訪問。
BSビジョン策定のお手伝いをさせていただいた。

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18時半からのセミナー。
会場では開催前に申し込みのあった3社より経営相談を受けた。
スタートから丸5年を迎えた横浜木村塾。定期開催としては今回が最終回だ。
ゲストスピーカーに福井県あわら市のファーストトレード(株)代表取締役 
三上良平さんを招いて体験を話していただいた。
強いBS(バランスシート)をつくる「BS経営」を忠実に実践する三上さん。
インターネットを使ったグローバルビジネスに挑み、
資本金100万円の会社をわずか6年で1億5,000万円の自己資本を持つ優良企業にした。

三上さんは福井県生まれの39歳。
トラック運転手をしていた31歳の時に「運転手をしながらできるビジネスを」と
中国から品物を輸入してネットオークションで販売するビジネスを始めた。
それなりに儲かり、1年後にドライバーを辞めて起業したが
間に頼んだ輸入代行業者がズサンでトラブルが続出した。
そこに目を付けた三上さん。「自分が代行業者になればビジネスになる」と閃いた。

しかし、中国語も英語も苦手。そこで、中国人のビジネスパートナーを探そうと
同業者の集まるネットの掲示板に「日本語で」求人募集。
なまじ言葉ができないことが幸いし、
日本語や日本に精通する有能な現地パートナーが見つかった。

現在、中国では上海の近くの郊外都市に現地法人を設立、スタッフ50〜60を抱える。
2013年から新たに以前から興味のあったオリジナル・メンズバッグの企画製造に着手。
バングラディシュでの製造に続き、イタリア・フィレンツェで買い付けた商品も販売する。
さらにバングラディシュのマングローブでソフトシェルクラブ(蟹)の養殖事業も始めた。

経営で大事なのは売上ではなく、自己資本。
自己資本は簡単にいえば会社の貯金だ。
資本金100万円でスタートした同社は、わずか3期目で自己資本900万円を達成した。
私もこれまで何千社もの決算書を見たが、こんなに勢いのある会社は初めてだ。
なぜ、そんなことができたのか?  
驚く私に三上さんはこう答えた。
「自分は高卒で勉強していない。木村会長に貯めろと言われたから頑張って貯めただけ。
お金をBSの下(自己資本)に貯めろと言われて、それだけをやってきた」と。

結果に感動した私は3期目の時に1000万円出資し、株の30%をもらった。
これを弾みに同社の自己資本は4期目に1億円、現在6期目は1億6,000万円になっている。
いま、株主である私の持ち分は4,800万円になる。

株主は売上高ではなく、経常利益でもない、税引き後、いくら残したか。
自己資本に対して どれだけリターン(当期純利益)を生み出したか(=ROE)や、
自己資本に対していくら稼いだか (=ROA)を見る。
私という株主を持つことで三上さんの経営は「株主目線」になった。

三上さんはBS経営のメリットを次のように話す。
「年1回の経営方針発表会に銀行を呼ぶと最初は1行だけだったけれど、今年は銀行5行。結果を出すと銀行が食いついてくる。最初は貸してくれないモード。
ある日突然借りてくれモードに変わってくる」。
BSは経営者の通知簿。
自己資本を厚くしていいBSを持てば、資金調達が容易になり、事業が好循環する。
さらに「BS経営をするといい人財が集まる」とも。
現在、財務を担当する幹部社員は、最初に融資を断わられた取引先銀行からの転職者だ。
財務に強い社員を置き、銀行を味方に付けると経営者のステージは桁が変わる。

経営とは「人・カネ・もの」という社会資源を活かして、10倍にも100倍にもすること。
日本はお金が余っているのに起業家になりたい人が極端に少ない。
銀行ではこのお金を使って儲けてくれる借り手を探している。チャンスがいっぱいだ。

仕事のステージが上がり世界に広がっても、同社の本社は あわら市のまま。
三上さんはいま、趣味のサーフィンができる神奈川県の湘南に住み、
あわら市と上海とダッカやフィレンツェを往来しながら仕事をする。

観客席からの質問も続出し、5年間の締め括りにふさわしい活気あるセミナーになった。
これからもリクエストいただければ、いつでもお話しさせていただくが
長期に渡ってご尽力いただいた松尾塾長をはじめスタッフの皆さん、
参加してくださった皆さんに心からお礼を申し上げたい。

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☆いただいたアンケートより抜粋

・ 変化をチャンスにして捉えるにはとにかくやってみる」。スピード感がとても大切だということが、いつもにも増して響きました。
・ 「BSビジョン」。初めて聞き、新たな経営始点があると学びました。やらないと分からない。公言する。安全を変化に変える。気付きの多い研修でした。
・ BS経営の実務者である三上さんのお話しは説得力がありました。行動力、すなわち機会を生む。実感します。
・ 背中を押されたような、一歩を踏み出すきっかけになりました。
・ 「適正自己資本比率20%」。他人の金を引っ張ること。ステージを上げること。自分はまだまだ安定指向であると反省しました。
・ 今まで言い訳ばかり言っていた気がします。すべてをチャンスととらえて日々を過ごしていきたい。自ら公言し、行動することでチャンスをつかみます。
・ 変化をチャンスに変えるのが起業家。ROE・ROE。出来ない理由を並べ立てない。変化こそ成長のきっかけになる。やっていこうと思いました。
・ BSビジョンへの思いが復活しました! 意識して社員を巻き込み、よい会社を築いていきます。
・ 一社員ですが、わが社はPL経営かと思います。人を育てる。資源・資本を殖やす。ビジョンを公言することの重要性を学びました。
・ 変化はチャンス。安定は逃げているだけ。経営方針発表会を開く。みんながやれば価格競争が起こる。株主視点での経営。新しい考え方をたくさん得ました。
・ 「BS経営が人財育成となる」。「行動がすべて」。大変心に残る言葉でした。
・ 経営は頭ではなく「情熱」。心の中が燃えてきました。「やってみないと分からない」この言葉を刻みます。
・ 銀行から資金調達して会社を成長させる。一般に言われている「自己資本比率を上げろ」。その考え方は無いということがよく分かりました。



 

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